(損保ジャパン東郷青児美術館:西新宿)
金曜日午後4時過ぎにやっと時間が取れて、 いそぎ新宿に向かいました。 目当ては、この「ジョットとその遺産展」です。
もうそろそろゆっくり眺められる頃合かなと思ったのですが、 たまたま金曜日となったので夜8時まで開館。 ほとんど客もおらず、ゆっくりのんびり鑑賞してこれました。

美術展に行くときは、 個人的に初日と開催後1ヶ月の週末の土日は避けることにしています。 (なので、今回はピカソ展は行きません。混んでいるときは行かない) そうすると、かなりゆっくり鑑賞できます。 土日しか行く時間がないという方も、ちょっと工夫されると、 公立の美術館でも、平日の朝一番に行くと空いていますし、 東郷美術館のように金曜日は遅くまで開館しているという美術館もありますので、 混み合う時間帯を外してご覧になれるのではないかしら。
ジョットの作品は数点で、あとの数十点は彼の影響を受けて制作された同時代の他の作家たちの作品の展示でしたけれど、それでも嬉しくて仕方が無かったのは、わたくしがルネッサンス美術のシンパだからかもしれませんね。 ヴィルヘルム・ハイマースホイと違って、 こちらの作品はやはりちょっと説明が要ると思います。
日本で超有名なレオナルド・ダ・ヴィンチが、 「過去何世紀の画家たちを凌駕した」と畏怖さえしたと紹介されるジョットですけれど、 キリスト教文化圏ではないわたくしたち日本の美術鑑賞者にとっては 美術史的な解説を要するという意味では、 ルネッサンス以前の西洋絵画といわれるものや、 ルネッサンス以後の西洋のいわゆる宗教画と同じですね。
キリスト教のモチーフに関心のない方にとっては、 ジョットの聖母子像も他の聖母子像も皆同じに見えるでしょうし、 そもそもこの頃の美術に関心のない方にはどうでもいい話かもしれないのですが、 ちょっとだけ、触れさせていただくと、 (以下は、興味を持ってくださった方だけお読みください。)
ジョット(1267年生まれ、1337年没 ← 鎌倉時代から足利幕府の花の御所までの時代ですね!日本美術もこの時代って面白いですよね・・・・)が、「近代最初の画家」だの「西洋絵画の父」だのと称されるのかは、それ以前のものと見比べるととても興味深いことなのですが・・・・、そうした美術史的な意味以上に、13世紀後半から14世紀初頭という時代に、こうした表現をジョットという個人が発見した(創造した)ということが、個人的にとても驚異なのです。 美術史的なことを学ぶ以前に、実はそのことを自分で発見したせいか、 ジョットは、わたくしにとってちょっと格別なのです。
興味を持たれた方は、その時代のヨーロッパの歴史、 そしてヨーロッパ中世の美術を調べてみてください。 きっと、発見!があるかも。
テーマ:絵画・美術 - ジャンル:学問・文化・芸術
|