
結婚は誰としてもその本質は変わらない。
などというと、かなり顰蹙を買いそうですが、(汗) しかしながら、古今東西の多くの既婚者が、そして現在結婚しておられる多くの方が、
「結婚生活の秘訣は?」
と聞かれたときに、 皆同じことを口にするというところからも、 ご理解いただけるのではないかなあと。
「結婚がうまくいく秘訣は、一に忍耐、二に忍耐・・・」
銀婚式金婚式を迎えたご夫婦でも、 穏やかな表情でこんなことを口にされますし、
「結婚は、お互いに譲り合わないと続かないものだよ」 「お互いに相手を思いやる気持ちだね、最後は」
離婚の危機を何度も経てきたご夫婦でも同じ台詞を口にされる。 何度こうした台詞を聞かされたことでしょう。 そのたび、苦笑しながらも、 ”真実”と”知恵”を教えられた思いでした。
そういう意味でいうと、離婚を考えるというのは、
「もう忍耐するのはいやだ」「忍耐など無意味」「好き勝手にやりたい」
という気持ちになってしまったからでしょうし、 譲り合う気持ちになどなれないお二人だったり、 相手に対して思いやりも持てなくなったということで、
「こんな人だとは思わなかった」 「こんな暮らしはいやだ」 「こんな人といっしょになどいたくない」
こうなると、鶏と卵みたいなものだなあと思います。 場合によっては、
「相手の選択を間違えた」
という思いになられる方もいらっしゃる。 けれど、本当に「間違えた」のか。仮に「間違えた」としたら、”誰”と間違えたのか。 そういう話になります。
これは、結婚に「対幻想」を抱いている方には、 とても難しい話ですけれど・・・・ 多くの女性が抱いている(抱かされてしまっている)この「対幻想」というのは 実にクセモノで、 「彼(彼女)こそは運命の相手だ」という思いは、実際に育んでいく愛情とは別物。 見事に別物だと思うわたくしのような人間じゃなくとも、 幻想を幻想だと思えば、随分気持ちも変わってくるのではないかでしょうか。
この「対幻想」というイデーは、思いのほか女性たちを苦しめ、 女性たちが選択する「離婚」の原因になっているケースも多い。 幻想は幻想。覚めれば、世界は違って見えてくる。
何だかこんなことを言うと、 夢のない話みたいに感じられるかもしれませんけれど、
愉しかった頃のことを、 人は忘れてしまえるものかしら。
 (書道教室に来ている中学生の女の子が手作りして持ってきてくれたカステラ)
相手がまだ海の者とも山の者ともしれなかった若造(娘)だった頃に、 相手がまだ無職無収入の青年(娘)だった頃、 ハンサムでもイケ面でもなく美人でもスレンダーでもなく、 高学歴でもなく高身長でもなくドジでいい加減な奴だったのに、 家事が何も出来なくて焦ったこともあるのに、 それでも相手を好きになってしまった自分を、 忘れているなら、思い出して欲しいなあ。
ひ弱で病弱で力仕事の出来ない相手を 支えたいと思った自分は、かつてのあなたであり、 かつてのあなたは今のあなたの中にいて、
料理も出来ず家事も満足にできない相手を、 可愛いと思ったのは、他ならぬあなた。 無骨で無口でコミュニケーションがうまく出来ない相手を、 あるがままに好きになった頃の自分を、 たとえ、それが思い込みだったとしても、 人は、そう簡単に忘れていいのかしら。
頭髪が後退しお腹が出てきた相手に眉をひそめるとき、 体のラインがすっかり崩れてしまった自分の姿や、 ダイエットでただヤセギスになっただけの肉体や若い頃の数倍も太ってしまった体や、 目じりに出来た皺(しわ)やシミだらけになった顔を、 一度鏡に写してしっかり眺めたならば、 どうでしょう。
ダイエットしなきゃ!ではなく、 エステに行きたい!ではなく、
自分でさえ驚いて焦ってしまうような自分の容貌に、 パートナーは、がっかりしても受け入れてくれていたのかもしれない。 健康であればいいよと受容してくれていたのだと考えてみると、 何だか世界が違って見えてくるから不思議。 特に、女性はナルシストが多いので、こういう視点を忘れがちで要注意かも。
昔、こんな詩句がありましたっけ。
人様からみれば、年老いて汚い婆(ばばあ)でも、 わたしにとっては、大事な大事な母なのだ。
こうした客観的な目を身につけるのには、 やはり歳を重ねていかないとだめかもしれませんけれど、
視点を変えること、発想を変えることって、
「こんな人とは別れたい」「もういやだ」
と思う結婚を、 別の良い関係性を育むものにしていくための コストのかからない割りに、 大きな効果を持つ”秘訣”かもしれません。
離婚の相談に乗るというのは、煎じ詰めれば、 相手の結婚をいっしょに見直してみることだったりするので、怖いけれど、 相手が、愚痴や不満も含めて、悲しみや憎しみや怒りや不安までも、 話してくれるから、自分のことのように思えるんです。
そんな結婚に、共同作業で新しい視点を投げかけられたとき、 ある友人は離婚を踏みとどまり、とても素敵な女性になりました。 そんなとき、結婚っていいなあ・・・と、 わたくしのような者でも思います。
こんなわたくしですけれど、 離婚の相談をされたとき、「無条件に離婚に同意する」ことがあります。 次のブログで、そのことをお話しますね。
テーマ:恋愛・結婚について思うこと - ジャンル:結婚・家庭生活
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