京都御所拝観(4)・・・紫宸殿(ししんでん)
(ファインダーから眺めた時、あまりの美しさに息を呑んでしまいました。)
新御車寄の広場から月華門を左に眺めながらぐるりと回り込んでいくと、
建礼門が右方に見えてきて、
その真向かいが、承明門です。
この承明門から眺められる紫宸殿(ししんでん)にカメラを向けた時、
バインダーから眺めたその威厳と美しさに息を呑んでしまったわたくし。
そう、この承明門から前庭を経て真正面にあるのが、
紫宸殿(ししんでん)です。
間口およそ37メートル、奥行きおよそ26メートル、
そして、棟高がおよそ20メートルという堂々たる平屋建てです。
正面に18段の階段、四方に高欄をつけたすの子をめぐらし、
中央の母屋の周りは廂(ひさし)があり、母屋と北廂の間は、
絹張りの襖である賢聖障子(けんじょうのしょうじ)で仕切られ、
天井板はなく、化粧屋根裏という作り。
扁額(へんがく)の「紫宸殿」という文字は、
岡本保孝(おかもとやすたか)の筆。
ということで、
小雨がぱらつき始め気温がぐんと下がった中、
こうした説明をする側のされる側も、
忍耐忍耐なのでありました。
上述の「左近の桜」は、見学者のいる承明門から見ると、
右側(東側)になり、
承明門から見て左側(西側)にあるのが「右近の橘」になります。
お雛様のひな壇に必ず飾られる花たちです。
だいぶ弱ってきているということで、
このように仮小屋のようなもので囲われていました。
柑橘系の樹木というのはそもそも寒さに弱いですものね。
常緑の低木の橘が弱っていて落葉樹の桜が元気であるって、
ちょっと不思議な気がしました。
ミカン系の果樹って実がたわわになったりするせいで、
衰弱していきやすいのでしょうか。
いずれにせよ、
京都御所の象徴ともいうべき紫宸殿(ししんでん)です。
庭(南庭)の広さと白砂が、
入母屋(いりもや)桧皮葺(ひわだぶき)の高床式の宮殿建築とマッチして、
日本建築の威厳の美ここにありという感じで、美しいと感じました。
日本という国にあって、ここが最高の格の高い場所だったわけです。
古の威厳が、いまなお、感じられました。
桜が咲き、橘の緑が白砂に映えたなら、
さらにそう感じられるのではないでしょうか。
御所の美しさは、ここに極まれり・・・・
さて、わたくしはこの時期の御所拝観となりました。
寒くてきりりとして参りますけれど、寒すぎました。
雪でも降ってくれたなら格別な景観や風情となったかもしれません。
そう思うとちょっと残念でしたが、やはり、寒すぎです。
ここでお暮らしだった方々もさぞかし寒かったことでしょう。
御所拝観されるときは、
左近の桜の開花の頃がおススメかなと思いました。
御所の写真はたくさん撮って参りましたので、
いずれまた、続きをアップさせていただこうと思いますので、
関心を持たれた方は、ときどきお立ち寄りくださいませ。
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