この映像、ご記憶の方も多くおられると思います。

当県の南三陸町の震災後の写真です。

大津波を発生させ、 激甚な被害をもたらした大震災から、 もう5ヶ月が経ちました。 雪がちらついていた当日のことがウソのように、 いま、当地も、連日、猛暑が続いています。
このところ、いやな感じの余震が続き、 もう一度、ゆり戻しの大きな地震があるのではないかという、 いやな予感がして、そのたび、一人黙々と、 備品や保存食、そして持ち出しの品を確かめている次第ですが、
あれから、5ヶ月経って、 昨日の当地のニュースでは「震災関連死」のことが、 遅まきながらやっと報道されるようになりました。
何日か前に、 ここのブログで取り上げましたが、 震災後に、そして、震災後数ヶ月経った最近になってから、 体調を崩したり、病気になったり、 持病が再発したり悪化したりして、 入院したり亡くなったりという人達が、 わたくしの周りでも増えつつあり、
わたくしの知る限り、 それらの病気の発症や再発、そして死亡は、 明らかに震災が遠因です。
震災後の、あのときの寒さを、 ストーブも暖房もなく毛布さえなかった日々の寒さを、 そして、温かい食べ物どころか、水も十分な食料も、 届かなかった人たちのことを思い出してほしい。
避難所が避難してきた人たちでいっぱいになり、 知人宅に身を寄せて暖房のないところで、 食べ物を分かち合いながら、 どれだけ不自由な避難生活をしてきた人たちがいたか、 思い出してほしい。知ってほしい。
その後、実家や親戚の家や友人の住まいが津波に呑みこまれ、 激甚としか言いようのない被害を被ったことを知った同じ被災者が、 何とか配給もままならないガソリンを手に入れて、 食べ物を届けるために被災地に通い、 泥だらけになりながら片づけを手伝い、へとへとになりながらも、 そうやって頑張ってきた被災者の人たちがいたことを、 思い出してほしい。知ってほしい。
震災後、気持ちを奮い立たせて、 いつまで待ってもやってこない支援を待つことなく、 早くも片付けに立ち上がった人たちや、 借金をしながら復興の声を上げた人たちや、 ボランティア活動に奮闘してきた人たちが、 被災した一般人の中に大勢いたことを、 被災した方たちも被災地の人たちじゃなくても、 知ってほしい。

震災から3ヶ月経っても4ヶ月経っても、 自衛隊の方たちや消防団の方たち、 警察や自治体の職員の方たちやボランティアの人たちが、 泥だらけになりながらすさまじく頑張ってくださっても、
被災地の多くがこうした状況だったことを、 そして、いまでもこのままだということを、 そうしたところが数多くあるということを、 思い出してほしい。知ってほしい。
こうした中で十分な医療を受けられないまま病状が悪化して亡くなったり、 体調を悪くして亡くなったり、 持病が悪化して亡くなったり、 病気を再発して亡くなったりした方たちがおられる。 それはご高齢だった方でも入退院を繰り返しておられた方でも、 同様だし、同様のはずです。
以前通りの暮らしが出来るようになった市民が多い仙台市でも、 また、物資がいきわたり衣食の心配がなくなった被災地でも、 それは同じです。同じはずです。
こうした死亡を、 「震災関連死」 といいます。

けれど、国は、その判定基準を定めていません。 なので、自治体ごとにその判定をし、 ご遺族に「災害弔慰金」を渡すことになります。
が、震災関連死の判定基準が国にないため、 多くの自治体ではその判定を下すことになります。 が、その判定を下すための専門家がおらず、 職員は震災関連の他の仕事に忙殺され人員が足らない状況で、 その判定を審査する機関を設けるゆとりもない。
そうした被災地の各自治体に代わって、 県がそれを担う提案を行っている宮城県ですが、 県にそれを委託するには自治体の議会の承認を経なければならない。
地方自治体の議員の選挙が行われるはずだったこの春、 仙台市の市議会議員選挙の目処がやっと立ったいま、 他の被災した自治体では選挙どころではないのが実情です。
昨日までに「震災関連死」の申請件数は、当県で280件。 そのうち、「震災関連死」として認定されたのは、40人。14%とのこと。

家族を亡くしたご遺族に支払われる「災害弔慰金」は、 500万円を超えない範囲と法律で定められていますので、 金額の査定が難しいといえば難しいのかもしれません。
けれど、わたくしの知っている方たちは、 間違いなく震災を遠因とする病気や死亡です。 自治体に申請をされるご遺族にとって、 家族の死の原因を詐称して弔慰金を受け取ろうとするなど、 今回の震災の被害の実情を思えば考えられません。 ご遺族の多くもまた被災者なのですから。
百歩譲ってそうしたケースがあったとしても、
震災関連死の判定基準が定められていない以上、 定められていないからといって、 専門家がいないからといって、 自治体によって弔慰金の支払いに格差が生まれることはいかがなものか。 市役所の担当員に判定をしろというのはそもそも無理な話です。 役人は、前例に従うものなので、 自己責任で判定などできるはずもない。
なので、提案します。
住民からメンバーを募るなり、 町内会の役員なりを集めるなりして、
良識で判断してもらって、
弔慰金の支払いを決めてはどうか。 直接の死因は医師が判断するとしても、 その死は、震災がなければ、 震災後の環境が劣悪でストレスを高じるものでなければ、 避けられたかもしれないかどうか、良識で判断する。
なぜなら、 災害で亡くなった人の死に対する災害弔慰金は、 一部損壊を全壊と言い募ることがまかり通る地震保険と違うからです。
そして、

国は、いまだに何の基準も示さないどころか、 今回の大震災を「国難」と呼びながらそうした発想もないまま、 政権関係者もこの総理をめぐる政局に明け暮れているからです。
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