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村田橙重・・・「橙重句集ー亡き妻の霊に」

大晦日の今夜ブログに挙げた一句、
「百八のひとつ打ちにけり除夜の鐘」について、お問い合わせがありましたので、
この機会にネットで検索される方のためにも作者の村田橙重についてご紹介させていただきます。

大晦日にご紹介した句碑は、去年ご紹介したお寺の長楽寺の境内にあります。

最初、この寺を訪れた時に句碑を見て、橙重とは誰だろうと。わたくしも知らない俳人でした。そこで、京都に来てからご縁ができた俳句の師におたずねしたところ、何と、田中王城のお弟子の俳人とのこと。運よく古書店にて「橙重句集」を手に入れることが出来ました。


PC250983.jpg


この句集の序文で橙重のことが紹介されており、故田中王城の京都における主だったお弟子の一人として、中田余瓶、森桂樹樓三と共に、王城作句の基礎を固く堅持する俳人として、句の解説と共にその名前が挙げられておりました。
この句集の序文を書いていたのは高浜虚子です。

画壇、文壇、歌壇、俳壇などなど、およそ○○壇というものを好まないわたくしですけれど、
京都の俳句俳壇の歴史には目を見張るものがあり、
こうした仲間がいたら俳句もどんなに面白くなっただろうと。
その思いは、それゆえに京都に住みたいなあ・・・・と思ったことがあったほどなので、
王城の句集も読んでいました。

村田橙重(とうじゅう)は王城直系の弟子にあたる俳人ですが、この号は、お父上の俳号をそのまま使われたとのこと。作句は、王城、虚子、年男の指導を受けたホトトギス派です。以下、「橙重句集」から、虚子の選句とは異なりますけれど、個人的に、いいなァ・・と思った句をいくつかご紹介させていただきます。


   
   炬燵して誰もあたらぬ父の留守   
      

   かがやかに大比叡はあり里時雨

   
   見えている時雨を待つや二軒茶屋


   忌にあれば鳥居をよけて梅雨の道


   新盆の妻そのままの姉の来て


   蚊とんぼの立てたる脚のまがりをり

   
   行くほどに山圓くなる霞かな


   うつるもの皆あきらかに秋の水


   棹さして仰げば天も澄めりけり


   行く年の獨(ひとり)を頼む心かな



昭和8年ころから27年までの作句の中から、その年の一句を選んでみました。こういう句を読むと、ホトトギス派の句の良さを改めて感じてしまいました。

大晦日の拙ブログへのご訪問ありがとうございました。
皆さまも心安らかなお正月をお過ごしくださいますよう。  



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テーマ : 詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など
ジャンル : 学問・文化・芸術

大晦日のご挨拶

PC140579.jpg



          百八の1つをつきぬ除夜の鐘       橙重




このブログにお越しくださった皆様、この一年ありがとうございました。
どうぞ良いお年をお迎えくださいますよう。


月光院璋子拝




テーマ : ごあいさつ
ジャンル : その他

年末の大掃除とお料理

PC301063.jpg
(大根や凍み豆腐に煮汁が沁み込むまで煮込みます)

家の片づけをしながら、
大晦日を迎えるために立ち働いております。

我が家は、お正月にはお雑煮を作らなくなった代わりに、
こうしたお鍋一杯の野菜と鶏肉を煮込んで用意します。



そして、豚の角煮か鶏の手羽先をぐつぐつ煮込んだ一品も例年通り用意。
ところが、お鍋いっぱい煮ていた手羽先が半分がなくなりました。
まだ、晦日だというのに。


PC301066.jpg
(出汁とお醤油とみりんとお砂糖で煮込む我が家の手羽先)


これらをばくばく食したのは娘と愛猫であります。

実は、大学の忘年会で食した鶏肉が当たって発熱し、
クリスマスから39度以上の熱を出して寝込んでいた娘。
その間、水分を補給しながらずっとお粥とスープだけの食事で、
何とか体力を保持していたはずなのですけれど、かなり回復したようで、

愛猫といっしょにお鍋の手羽先をばくばく食していたのでありました。
無論、猫には骨つきの鶏肉は厳禁なのでお肉の部分だけを与えて、
いっしょにストーブの前で黙々と食べておりました。

若さというのは、たいしたものですね。
一時は救急車で搬送しなければいけないかと、
寝ずの看病をしながら様子をみていたのがほんの2、3日前。
血の気がなくなった顔もいまではバラ色です。
回復の早さ、若さなんですね!

年末の大掃除、そんなわけでわたくし一人で頑張らなきゃならんか~と思って、
今朝の今年最後のゴミ出しで大袋四っつ出したばかりでした。

それが、いまは、お陰さまで二人でゆっくりやっております。
大晦日ぎりぎりまでかかりそうですけれど。

皆さまも年末の大掃除、頑張ってくださいね。

テーマ : 料理日記
ジャンル : グルメ

細野綾子句集・・・「存問」(6)

晦日となってしまいました。明日で今年も終わりですね・・・
今日で、細野綾子さんの俳句のご紹介も
以下の五句で最後となりました。



    吊り橋を揺らして渡る晩夏かな

    濁りたる花野の空を身に近く

    虫喰い仏菩薩と言へり秋日沁む

    古寺のしぐれや音をなさずして

    菜畑に菊残しあり浄瑠璃寺



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リアルライフで語らう相手がいると、
ネットでの語りが少なくなってしまうように、
暮らしの中で空気のように親しんでいる音楽や詩歌があっても、
それをわざわざブログでアップするという風にはなかなかならないようで、
意識的にならないと取り上げることもなくなっていました。


年の暮れにこうして細野綾子さんの句集から、
限られた数ではありましたけれど、
好きな句をご紹介させていただくことで、
来年は、もっと「詩歌に親しみたい」なあと改めて思いました。

折に触れて好きな詩歌や出会った句などをご紹介していけたら、
ブログライフも豊かなものになりそうです。
連日お越しくださった皆様、ありがとうございました。

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細見綾子句集・・・「存問」(5)

今日は、以下の5句です。
本来なら、10句づつご紹介したいところですが、
俳句に馴染みのない方にもここで、
好きになれそうな句と出会っていただけたらと思い、
半分の5句にさせていただいています。


   蚕神なる祠のまはり蟻地獄    

   さざ波のごとき雲出て十三夜   

   菊なますてふやさしきを重の隅     

   何といふ風か牡丹にのみ吹きて

   雨の日やともしび色の枇杷貰ふ




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以下、ご参考までに。

*蚕神(かいこがみ)
*祠(ほこら)
*十三夜(じゅうさんや)
*てふ=と言う 
*を重=お重=重箱の事 *菊なますというやさしきお重の隅
*枇杷(びわ)

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