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京都 建仁寺・・・・「正伝永源院」の特別公開 

これが建仁寺ご紹介シリーズのラスト。
都知事選に出馬中の元総理の菩提寺でもありましたので、
ちょっと長くなりましたけれど、この週末、眺めていただければ幸いです。


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建仁寺の塔頭の一つである「正伝永源院」も特別公開中でしたので、
立ち寄ってきました。上の看板をご覧になって、えっ!?
と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。そうです。
いま行われている都知事選に出馬された元総理の襖絵なるものが、
狩野永楽の襖絵と伝えられる襖絵のある部屋のお隣の部屋にありましたほそくぁ。

なぜ?細川元総理の襖絵が!?

陶芸家となって焼き物三昧だったのではないのかと驚きますよね。
どうやら日本画もやっておられたようで、そのことについては後ほど触れます。



P1242588.jpg


さて、正伝永源寺。正伝院さんと呼ばれる方が多いようで、元々、正伝院というお寺だった。
わたくしも「正伝院」だとばかり思っていました。
委細は、説明板をお読みいただくとして、


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正伝院は、織田信長公の弟の長益が大阪冬の陣の後に剃髪し茶人有楽斎として再興したお寺。

創建は、「大覚禅師・蘭渓道隆とともに中国から来日した義翁紹仁・勅諡普賢禅師」とありますが、
鎌倉時代に開山されたもののその後は荒廃していたようです。
興味がない方は、以下はスルーしていただいて結構ですからね。

そして、永源院というのは、
中国で禅を極めて帰国したという出羽出身の禅僧、無涯仁浩が開祖。
紆余曲折を経て「正伝院」と「永源院」が合流となって現在にいたるわけです。

それにしても、利休に弟子入りして茶道の宗匠となった有楽斎を祖とする茶道が、
現代にも伝えられ有楽斎流というものになっているんですね。
茶道の世界の事は詳しくないものだから、驚きました。


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境内に足を踏み入れるとすぐ右側に有楽斎のお墓があり、


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その横には、有楽斎夫人のお墓と息女と孫のお墓が並んでおりましたが、


有楽歳夫人の墓
(有楽斎夫人のお墓)


驚いたのは、こちらの墓所。

細川家歴代の墓


この細川家というのは、元総理にして都知事選候補の護煕氏の細川家のことかと見れば、
見覚えのある家紋が刻まれているではありませんか。
細川家の菩提寺は熊本にあるものとばかり思っていたのですが、
京都にあったのですね。しかも、ここ建仁寺の塔頭の一つであるここが菩提寺だったんですね。


細川家の墓所


なぜかしら。と思ったら、熊本細川家の始祖である頼有が、
先にご紹介した禅僧の無涯仁浩に深く深く帰依。
その縁で、細川家代々の菩提寺となっているとのことでした。

だから、元総理の襖絵もあったのですね。奉納だそうです・・・・
近々、また、その続きの襖絵も奉納されることになっていると聞きましたが、
まあ、細川家の菩提寺でもあり寺院にとっては大事な檀家さんでしょうから、
わたくしごときが口をはさむ謂れはないけれど、
芸能人アートィスト同様、有名人の高踏趣味というのは、苦手です。
そういうものを見たくて拝観したのではないのだもの。


さらに、なぜ、ここに?と思ったお墓がこちら。


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福島正則のお墓がなぜここに?とちょっと驚きました。お茶とは無念なイメージのせいでしょうか。
が、細川家の菩提寺となると、忠興との縁からかもしれません。
正則は茶人でもあった忠興に「お前も茶をたしなめ」と言われたのかなあなどと勝手に想像。
その縁でここにお墓があるのかも・・・・


さて、正伝永源院。


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そして、こちらが国宝の茶室「如庵」(ただし、複製)
茶室の中はこちらでご覧になれます。⇒「如庵」の写真

P1242608.jpg


どういういきさつでそうなったのか分かりませんが、
本物は名鉄犬山ホテルの有名な日本庭園、有楽苑 にあります。

もともとはこちらにあったんですね。明治の廃仏毀釈政策でこの地に正伝院が移るにあたって、
元の正伝院の土地が売却されそのお金を寄付として徴収されたとき、如庵も取り上げられたらしい。

建仁寺全体が、当時50以上もの塔頭を持っていたそうですが、
14にまで削減縮小されたのもその時。う~ん・・・考えさせられますね。

江戸時代、幕府の政策とはいえ権力によって保護されてきたお寺や僧侶の腐敗ぶりは、かなり酷かったようで、
記録によれば、飲む・打つ・買うなどの僧侶にあるまじき行為その他は、日常的に見られたようです。

檀家制度という幕府の制度の上に胡坐をかいていた寺院の側にも反省すべきことは多々ありましょうが、
その陰で冷遇されていた神社が、国の政策でやがて国家神道に統合されていくその後の歴史もまた、
ご承知の通り、無残でしたからね、日本は、宗教というものを誤った形で、しかも、
懲りずに利用したということになるのかなあと。

宗教が権力と結びつくとろくなことはない。胆に銘じたいですね。

国が宗教を弾圧することは許されないけれど、不要に保護することも然りではないかしら。
葬式仏教と揶揄されるようになっている責任はどこにあるのでしょう。

そんなことを思いながら正伝永源院を後にしようとしたとき、
以下の慰霊碑が再び目に入ってきました。


P1242604.jpg


そう、ここのお寺では以下の御霊が慰霊されているのでした。

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合掌。

建仁寺、まだまだご紹介したいところはあるのですけれど、今回はこれで終わりです。
何とか今週中に終わらせたくて、急ぎ足でのご紹介となりましたが、お暇なときにでも、
お楽しみいただけましたなら幸いです。

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京都 建仁寺・・・・ 「開山堂」の特別公開

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今回の建仁寺参拝は、寺の塔頭の一つである「開山堂」の公開中ということで出掛けました。
「開山堂」というのは栄西禅師の廟所。古くは「教護院」といったそうです。


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この楼門の向こう側が開山堂になっています。
開山堂の見どころは、客殿(方丈)の間と襖絵、開山塔(廟所)の礼堂、相の間、祠堂。そして前庭と栄西が宋から持ち帰ったとされる何度も植えかえされて続いてきた菩提樹(霊木)、経堂、そして楼門など。


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ここからは入れませんので、ぐるりと回って以下の入口の受付で参拝料を支払って入ることに。



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(外から見た楼門。宝陀格とも言う。三間一戸二重門で入母屋造、本瓦葺。この奥正面に開山塔がある)


中に入ると学生と思われる女の子が説明係として待機していて、「ご案内します」とのこと。
10人くらい参拝客が揃ったあたりで「開山堂」のガイドとして一生懸命に、堂内のことや襖絵のこと、
原在中(はら・ざいちゅう)加藤文麗(ぶんれい) という絵師の事を説明をしてくれました。

芸大か美大の学生さんだったとしても覚えるのに苦労したことでしょう。
絵師たちの生まれから経歴から画風から何から実に細かいところまで説明してくれました。
何度も冊子を読んで暗記できるまで練習したのかもしれません。

京都ならではのアルバイトですけれど、
こういうアルバイトを選ぶ辺り、偉い!
お金を稼ぐって大変だけれど、勉強を活かせるアルバイトだなあと感心。

この「開山堂」の御廟では、いまでも一日に3度、午前10時と午後2時、夜中の午前2時に、
建仁寺の僧侶がお経を上げておられるとのことでした。

一休さんで知られる一休禅師も京都の田辺市というところにある一休寺から、
北区の大徳寺まで毎朝暗いうちから2時間かけて歩いて通われたそうですが、

いまのこのたるみきった世にあって、そういうお坊様がいらっしゃるのか・・・・、
唸らされました。


テーマ : 日本文化
ジャンル : 学問・文化・芸術

京都最古の禅寺 建仁寺 Kenninji Temple (12)・・・・三門

関東及びネットでは都知事選関連で盛り上がりを見せているようですが、
こちらは本日も「京都の禅寺」のご紹介です。
このシリーズも今日、あと二つ追加して終わりですので、
選挙報道に頭を休めたい方は写真だけでも眺めてご覧になってください。


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この三門の前の放生池のあたりから背後の法堂を眺めると、
南禅寺とはまた別の風情のある禅宗様のお寺の風景になりますね。いい感じです。
いまは工事中で十分な距離を取って眺めるという贅沢はできませんけれど、
季節を選んでいけば、また違った風情が感じられそうです。

この禅宗における三門は、三解脱門などと言われたりしますけれど、そんなことを考えては、
何だか小難しくなって風情を味わいどころではなくなりそうですよね。
なので、ただただ眺めて「いいなあ・・・」でおしまいにしたいわたくし。

これも大正時代に安寧時というお寺から譲り受けて再建されたものとのことですが、
江戸時代後期の建築の特色を示していると説明にありました。
寺院建築の歴史を知らない身としては、そうなのか、と思うしかありませんけれど。

山門の階上に安置されていた釈迦如来像坐像(高村光雲のお弟子の山本瑞雲作)や
脇侍の阿難象や迦葉象、十六羅漢像などは、現在は書院の方に安置されているとのこと。
りっぱな楼閣に見えますが、どうして書院にされたのでしょうね。


ちなみに、扁額の「望闕楼」(ぼうけつろう)
建仁寺の4代目の管長、竹田黙雷住職の筆とのこと(←ご参考までに)。


ところで、京都の冬は本当に寒い。家の中にいる時程、そう感じます。
暖房の効いている室内とそれ以外の室内気温との落差が凄まじいからです。
そのせいか、晴天の日は、日中、家の中にいるより外の方が暖かい。
そんなとき、お寺の境内って日向ぼっこができるのでよろしいですよ。


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ご覧の通り、建仁寺の山門から勅使門までのところは、ただいま工事中でした。
冬場と夏場って改修工事中のお寺って多いですね。

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ジャンル : 学問・文化・芸術

京都最古の禅寺 建仁寺 Kenninji Temple (11)・・・・法堂の双龍図

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このポスターを見ただけでも充分な迫力です。
いよいよ、建仁寺の法堂の天井の「双龍図」のご紹介となりました。


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(京都市内、特に建仁寺周辺のあちらこちらに立て看板があって目を引きました)


この小泉画伯の「大双龍図」のご紹介の前に、まずは、法堂のご紹介。

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(法堂の須弥壇)

建仁寺の法堂は仏殿兼用になっていて、正面の須弥壇(しゅみだん)には、
ご本尊の釈迦如来像と脇侍の迦葉尊者と阿難尊者が祀られています。

この仏殿を兼ねた法堂の天井の龍図は、2002年の創建800年を記念して行われた事業として、
小泉淳作画伯によって描かれたもの。

今日では別になっているところが大半でしょうが、
創建当初の禅寺では、仏殿と法堂は兼ねられていたということ、
覚えておくと見学の際に混乱しないですみますね。


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小泉淳作氏(←クリック)についてはリンク先でお読みいただくとして、
双龍図については以下の説明をお読みください。


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真新しさもあって、かなりきらびやかな龍でした。大きさは約畳108枚分とのこと。

★About Twin Dragons by Koizumi Junsaku

This painting commemorates the 800-year anniversary of kennin-ji's founding and a ceremony to mark its installation was given in April of 2002. It measures 11.4m by 15.7m and is drawn with the finest quality ink on thick traditional Japanese paper. It was created in the gymnasium of an elementary school in Hokkaido and took the artist just under two years to complete.


P1242634.jpg
(小泉淳作氏による「大双龍図」)

モダンでグラフィックな大双龍図だなあ・・・という印象が強かったです。
個人的には、方丈の間で観た海北友松の龍図(ご記憶になければクリック)に強く惹かれました。
覚えていらっしゃるかしら?

テーマ : 絵画・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

京菓匠 鶴屋長生の「うば玉」

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娘が、出先で買ってきました。「うば玉」とありますが、ご近所の菓子処では「ぬば玉」という名前で、
京都ではよく見かける和菓子です。「ぬばたま」は「射干玉・野干玉」とも書きますが、
短歌で「黒髪」や「夜」などにかかる枕詞としてよく知られている、あれです。

アヤメ科のヒオウギというお花、お花屋さんでもよく売られていて見かけると買い求めますが、
葉が扇状に広がっているから檜扇というんですね。


ヒオウギ2 250px-Belamcanda_chinensis_2007.jpg


この花の黒い種子が「ぬば玉」と呼ばれていて、
京都の銘菓「うば玉」「ぬば玉」はそれを模ったお菓子なのです。


250px-Belamcanda_chinensis_seeds.jpg


中は、黒糖入りのこしあんで、その周囲を寒天で包んでいるので、ピカピカして見えますが、
黒糖の餡子がお口の中で寒天と溶け合うとき、お茶にぴったりのお味になります。

昨日に引き続いて今日も国会中継を流し聞きしながら過ごしていますが、
代表質問に立つ議員諸氏の作文の棒読みを聞かされるのは、やはり、つまらないですね。
この機会に、さらに、国会での代表質問の形について考えてみたいと思います。

テーマ : 和菓子
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