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APEC首脳会議

11月に入ってからのニュースを振り返って考える(2)は、
菅総理が昼も夜も気になって気になって仕方がなかった
APEC首脳会議について。

毎日のように目にするようになって久しい経済用語、
EPA(経済連携協定)だのFTA(自由貿易協定)だけでも煩わしいのに、
そこに加えてTPP(環太平洋連携協定)だの
FTAAP(アジア太平洋自由貿易圏)まで出てきて、
経済通商の中心課題となっているいま、
今度のAPECでも当然のように会議の中心を占めていたようです。

二国間、多国間における経済連携の緊密化と地域貿易の完全自由化に向けて、
地域共同体を構築するとの構想・・・

APECで初めて打ち出されたとはいえ、
これまでも総論賛成各論反対的な、つまり、
参加国全体の方向性としては賛成で各国間の事情で反対という構図は、
なかなか変わりそうにないようです。
いずれ一つ一つ「障害」を解決していく方向だとしても、
そもそも、日本やアジアの国々にとっての、
「(近隣諸国との)共同体としての経済統合」というのは、
欧米のように政体や価値観がさほど変わらないエリアのそれとは、
同列に語れないものがあります。

日本にとっては、それこそが他ならぬ安全保障問題で、
この問題への対応を抜きにし政経分離で経済政策を安直に語っていいはずがない。
今回、日本はレアアースでそれを体験したはず。

アメリカを外したASEAN+3の共同体を構想する中国は、
日本を自国領内に取り込む野心を隠さず、
尖閣初島沖での領海侵犯をやめず、やめるつもりもない。

竹島同様に、ロシア(ソ連時代)に、
不法不当に占拠されてしまった北方領土の4島も、
いまでは「領土問題」の当該地として名前を挙げられるだけの、
半ば死した日本領土と成り果てているけれども、
すでに他国に統治されて数十年(いずれ100年)である。
未来永劫「北方領土は我が国固有の領土だ」と言い続けるだけが国策であれば、
今後もこうした状態が永遠に続くと見て間違いはない。
他国との間に生じた紛争を武力で解決することを禁じた憲法がある以上、
相手国にとってこの状況を変える必要がどこにあるだろう。
現状が相手国の国益にかなうならば、なおのこと、
解決(=北方領土が日本に返されること)の可能性はない。

しかしながら、尖閣諸島沖の中国船と海保の巡視船の衝突事件以後の、
日本の中国側に対する日本政府の対応を見て、
プーチンはこの機会に北方領土問題を解決しようとしました。
北方領土をロシア領土として世界に公然と発信し
自国領土とする「解決」です。

ロシアはこの「解決」にあたり慎重に事を進めてきました。
いくつもの段階を経て日本側の出方を注視しながら、
北方領土訪問を決行したロシアは、
その後も用心深くAPECに出席したに違いない。
だからこそ、議長国の菅総理のこの笑顔で、
笑いが止まらなかっただろう。
恐れていたとはいえ、まさか、本当に、
北方領土問題がこうした形で終結することになるとは。

APEC 日露首脳会談

第一段階で、北方領土をメドベージェフ大統領が初訪問するというメッセージ。
日本政府は、完全にそのメッセージを読み誤った。
第二段階で、北方領土を自国領としてロシア大統領が初訪問。
日本政府は、「遺憾」だという抗議だけでした。
それまで、慎重に日本の出方を見ていたはずのロシアは、
第三段階として、ASEANに出席しダメ押しをしたわけです。
日本側の対応(抗議内容)が想定内のものだった場合、北方領土問題は「解決」する。
メドベージェフ大統領は、菅総理の「遺憾」表明や言葉だけの「抗議」に対して、
「大統領が自国領内を訪問して何が問題なのか」
と答えたと報道されたが、菅総理はなぜその時点で会談を中止しなかったのか。
自国領土として北方領土を何の問題もなくロシア大統領が訪問した(できた)以上、
ロシアの実効支配を象徴的な形で日本も追認したことになります。
メドベージェフ大統領が直後のAPECで安心して会議に出席し、
横浜の夜景を楽しむ余裕さえ持てたのも、
日本政府が報復措置一つ講じなかったからです。
せめて、相手が真摯にならざるをえないほどの気迫を持って
日本はロシアとの首脳会談をすべきだった。
今後ロシアは、自国領土について他国の日本とする必要がなくなる。
「尖閣諸島には領土問題は存在しない」という日本の弁を、
今度はロシアが使うことになるでしょう。「北方領土には、領土問題は存在しない」と。

日本は、今回のAPECで、
ロシアとの首脳会談で歴史的な敗北をしたのではないか。

これまでの、忍耐を持って対ロシア外交で積み重ねてきた北方領土問題での交渉が、
状況を弁えない菅総理の馬鹿面の笑顔で、
灰燼に帰したのではないのか。

「北方領土問題になどは横において、経済協力をすすめましょうよ」
と盗人猛々しく口にしたメドベージェフ。

中国との間で長年両国の懸案事項だった国境策定問題も、
プーチンは解決した。なので、わたくしは期待していたのです。
けれど、中ソの国境問題が解決したのは、
相手が交渉するに足る政治家だったからだということを、
見落としていました。菅総理と民主党政権はロシアから見切られたのでしょう。

日本側が打診でもしたのか、
APEC開催中に、「北方領土問題にはアメリカは関与しない」
とアメリカは公式見解を発表しました。

いかに稚拙な政権と批判されようと、
菅政権でここまで酷いことになろうとは。

議長国ある日本は、
APEC参加国の「共同体としての経済統合」なんぞと宣言をまとめる際に、
安全保障上の問題や領土問題への懸念を抱えている国として、
それらの解決への道筋も同時に真摯に検討するといった文言採択を
付帯条件とするなり合意も取り付けるべきだったのではないか。
そうした発想がないとするなら、
憂国の思いは増すばかりです。

竹島同様、北方領土も、
民主党はどうでもいいと思っているのではないか。

自民党も酷かったが、それよりさらに惨いことになりそうである。
何といっても、アメリカと普天間基地移設問題でこじれたとき、
沖縄の存在を面倒がっていっそのこと独立でもしてくれればいいんだ!
と語ったとされる人物が総理になってしまったのだから、
現政権に外交の仕切り直しを一から再スタートさせる政治主導など、
どうして期待できるだろう。もう北方領土は戻らない。

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