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2010年を振り返る(4)・・・憂国ニュース≪ゼロ金利と円高介入≫

大掃除の続きと買出しと宅配便などの受け取りで、
なかなかブログを書く時間が取れませんでした。
やはり、大晦日ですね。


今年の後半からずっともやもやしているのは、
このせいだと確信するにいたったわたくし。
9月の野田財務大臣の緊急会見を見たときの驚きは、
何といえばいいのか、ああ、自民党とぜんぜん変らないじゃないかと。
もっと惨くなっていると感じられた次第でした。

政権交代の意味がこれでなくなったわけです。

民主党は円高対策もやれないのかと支持勢力だったマスコミからまで批判され、
焦りを感じたのかどうかわからいけれど、
こうも簡単に財務官僚の進言に乗ってしまうとは。


為替介入1


財務省主導で政治決断がなされていたに違いない自公政権の経済政策同様、
民主党も財務官僚に言いくるめられてしまったようです。

藤井財務大臣が辞任された後釜に、
経済音痴の菅元財務大臣が横滑りで就任した直後から、
民主党もまたすっかり、亡国の財務官僚に取り込まれてしまったのだと、
そう感じられては参りましたが、
いまや、そのときの経済音痴の財務大臣が総理となり、
その後釜として昇進した、これまた経済通とは思えない野田が大臣となり、
すっかり財務官僚代弁の政治家に成り果てた感がします。

そもそも、国家戦略室を設置したのは、
独立国として当然の、国家的展望をもった経済政策をも、
実行するためではなかったのか。

政権担当能力の準備不足の未熟さ無能さもあるでしょうが、
結局、国家的な展望などもともと持っていないからこそ、
こうした介入に突入したのだでしょう。

このときの政府と日銀によるドル買いと円売りで、
円高を阻止すべく使われたお金は、
過去最大規模の2兆円以上に及びます。

このままでは70円台に突入するとマスコミによって叫ばれた円高も、
このときの介入で一度は85円くらいまで戻したものの、
その後の経過は皆様ご存知の通りです。

介入でただただ2兆円余の損を出しただけです。
この円高を阻止するために、いったいどのくらいのお金を、
政府はつぎ込む気なのかと驚愕したものでしたが、
野田大臣は、このときの会見で金額には言及せず、


為替介入2


ただ、必要な時には必要なだけつぎ込むと言われたので、
本当に、驚きました。

どこにそんなお金があるのかということよりも、
相場をコントロールするという統制経済のようなことを単独でやって、
いったいどれだけの効果が期待できるというのか。

市場への介入で一度に2兆円ものお金を注いで、
その後も何度介入してきていることか。
そもそも、この円高はアメリカのドル安に舵を切った政策のあおり。

失言、妄言、迷言で相当ラリっているに違いない仙石官房長官など、
円の防衛ラインは「83円」などと口にして、
多くを(アメリカ向けの輸出で利益を上げているだけの自動車産業界を中心に)
驚愕させたけれども、それもこれも、
民主党の経済政策の言行不一致のその落差の大きさに見られるように、
そもそもこの政権には、経済政策も景気対策も何もできないのだと、
改めて驚嘆させられたのはわたくしだけではないはず。
どこにも「腹案」なしなのだ。


アメリカへの輸出に大きく依存する産業構造では、
円高になるたびにダメージを受ける。だから、その構造を変え、
新しい産業を創出し日本経済を足腰の強い経済にするのだと、
選挙中、声高に言っていたのは菅直人総理でしたが、
そのために何をどうすべきかという具体的なビジョンはゼロ。
実はぜんぜん持ち合わせていなかった。

アメリカ自身が通貨のドル安を望んでいるときに、
なぜドル安を防ぐために市場に介入しなければならないのか。

わたくしのように経済の専門家でもない人間には、
どうしても不思議でならないわけです。
そんなことをしても効果など望めないのは素人でも分かる。
円高阻止といいながら、実は円のためにではなく、
ドル安政策の支援団そのものではないか。


日本の対米輸出額はすでに減少し、
かつてにように、円高=輸出産業の大企業に大ダメージ=日本経済の低迷
という図式はもうなくなってきているのではないのか。

大企業の下請けの中小零細企業のためと言う方もおられるけれど、
百歩譲ってそうなのだとしても成果がなければ、
その政策は間違っていると考えるのが正常なのではないか。

その後のこの日銀のゼロ金利政策決定にも、
同様に落胆せざるを得なかった。
ああ、自民党政権時代とまるでいっしょだと。


日銀本店で行われた金融政策決定会合 10月5日


そもそも、日銀は「ゼロ金利再導入」には反対の立場だったはず。
あの気の弱そうな白川総裁が、そんなことをしたら(金利をゼロにすると)
市場機能が阻害されると明言されていたはず。

それが年0.1%でも低すぎるのに0%から0.1%に後退し、
政策金利をもはやゼロ金利同然にしてしまったわけです。
インフレを起こさないことしか考えていないなら、
日銀総裁など誰でも務まる。

いったい日本の中央銀行として
どういう見通しがあってのことなのか。


それどころか、日銀はさらに5兆円を新たに拠出し、
「株価や不動産価格に連動する投資信託など」
を買い取るのだそうです。

そして、供給資金を増額し、
何のための基金か分からないような基金の、
35兆円作りと、これまたよく分からない「量的緩和政策」に踏み込む見通しだとか。

ネットで情報にアクセスしてみても、
日銀がゼロ金利を拒む姿勢の白川総裁に対し
それは「いかがなものか」とする姿勢に同調するものが圧倒的。
わたくしには、ゼロ金利を支持する話の方が良くわからない。

これらが報じられて以来、ずっともやもやしていたので、
経済、財政、金融にお詳しいある方にちょっとおたずねしたところ、

「株価指数連動型上場投資信託」のことを教わりました。

これって、かなり危ない投資なのではないか。
ない頭でこれらのことを考えるようになったら、
不安が増すばかりとなりその不安は的中。

先月のアメリカ連邦準備制度理事会(FRB)は、ゼロ金利の維持を決め、
さらに、50兆円の追加金融緩和策を決定しました。
50兆円!!ですよ。(中国も凄かったけれども)

オバマ政権になってからいったいどれだけの公的資金が、
100年に一度の金融危機を防止するために投入されたことか。
もう誰も正確なところが分からなくなっているのではないか。

サブプライムローン、リーマンショックと続いたこの数年間、
滅茶苦茶なことをやってきたはずの金融機関に対して、
アメリカでどのくらいの公的資金が投入されてきたか、
その総額を言える方がおられたら教えていただきたいです。

75兆円という数字もありましたが、
結果は、名のあるアメリカの銀行や証券会社が次から次と倒産。
この金融安定化法に基づいて300以上の金融機関に対し
すでに17兆円以上の公的資金が注入。

これらの結果を見れば、いかに経済の専門家ならずとも、
公的資金の投入=焼け石に水状態=アメリカの経済の実情だと、
アメリカ経済はヤバイぞと、そう考えるのがまともなのではないか。

公的資金を投入してもらいながら、
何十億何百億という報酬を受け取っていた輩がいて、
オバマ大統領も不快感を隠さなかったけれど、
そのアメリカの国債を大量に買ったのは、中国と日本。

中国は、それを外交戦略として使う構えを時々見せるけれども、
日本は何十年間もアメリカの国債を買い続けてきた上に、
さまざまな形でアメリカにお金を注ぎ込まされてきたので、
何かが麻痺しているとしか思えない。

世界最大の大国アメリカは、日本に対しては債務国。
けれど、いったいその額はどのくらいなのか。
何百兆円、何千兆円どころではないとも言われていますけれど、
これって、償還されるのか。(されるはずがない。)
その保証ないが、あると考えている人たちに聞きたい。
その保証は何なのかと。

世の中には「借金踏み倒し」という手法もあり、
時として、債務者の方が強かったりするケースもある。
日本人の一人としては、不安にならない方がおかしい。

こうしたアメリカ支え=ドル防衛の支援を、
安全保障費の代わりだと言われる方、
相手国の財産を奪えるだけ奪ってその国が一文無しになったら、
血を流して守ってくれるほどアメリカはお馬鹿ではないですよ。
これだけは、言っておきたいわたくし。

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明けましておめでとうございます。
新年早々のご挨拶を頂戴し恐縮です。有難うございました。

SAMARQANDさんのブログは、ロックやジャズファンにとってはたまらなく魅力的なブログでございます。お尋ねされる方たちは、じっくり拝読する楽しみをお持ちのことでしょう。まとめ読みの多いわたくしですが、新年第一弾のヴァン・モリスンには狂喜いたしました。
本年も素晴らしい洞察による情報発信を楽しみにしております。こちらこそ、本年もどうぞよろしくお願い致します。

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