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原発問題(30)・・・山口県上関町の原発町長選挙を考える(1)ダブルスコアによる勝利

今週驚いたニュースが立て続けにありました。
その一つがこちらの原発選挙。山口県上関町の町長選挙の結果です。

原発選挙 推進派の勝利 票数

同じ自治体の住人同士で、長年、原発をめぐって敵対。
反対派と推進派の住民の方たちにとって今回の選挙結果は、
実際に原発事故が起こったという現実を受けた後で選挙なだけに、
その戦いも今回で決着するのではないかと思われました。そして、
今回の選挙は今後の原発問題の行方に多大な影響を及ぼすと思われていただけに、
原発に関心を持たれている多くの方にとって、
他人事とは思えなかったのではないかと思いますが、
わたくしも改めていろいろなことを考えさせられました。

このニュースを聞いた直後、東京から来仙中の友人と食事の約束があり、
再会して第一番にこの話をしたところ、友人は「勝った方の戦略勝ちだろうね」と一言。
選挙では現職は強いと言われ、原発推進派の候補は必ず勝つと言われてはいますけれど、
友人が語ったようにそういうことだけではなかったように思われました。

原発選挙 住民の高齢化による福祉予算

原発を誘致する自治体に限った問題ではありませんが、
これといった産業も育成されないまま住民の雇用もない自治体で、
こうした高齢化が進んでいる町の現状は、住民の方たちに、
高齢者の医療・介護・福祉予算を組む負担増を前にして、
ここに住み続けるか、それとも転居するか?といった瀬戸際にあり、
相当の重圧感を生んでいると思われます。

長い原発闘争で町が二分されてきた多くの自治体同様に、
ここでも多くの住民の方たちが故郷の町から転居して行かれています。
こうした現状を見れば、原発誘致という発想が生まれたときに町の衰退は始まっている。

原発選挙 歴史4 住民の転居

このままでは未来設計が描けないという現状の背景には、
町と家計における待ったなしの困難な財政的問題があり、
それが住民の方たちの人生設計さえも難しくしているのです。

そうした負担増への不安を抱えているときに、

原発選挙 推進派2

誰が高齢者福祉を支えてあげるのか?(誰が負担するのかという言い方をしない)
と問われて、はい、私(たち)が支えます(負担します)と、
あなたは言えるでしょうか。

高齢となった親や病気になった親の介護、自分の親の介護でさえ、
引き受けられないという人たちで、日本はあふれており、親もまた、
子供に介護の大変さを背負わせたくないと考える人たちが主流になった。

こんな時代の中で、高齢者の介護は社会全体で担うべきものという合意ができ、
介護制度も動き出しているわけです。
高齢となった家族を嫁や娘がお世話する時代はもう終わっているのです。
経済的に、体力的に、そして、助け合う家族の人数も多いという状況で、
双方が望むような介護が出来るという方たちはその限りではありませんが、
厳しい現状にさらされている国民なら、

原発選挙 高齢化医療介護福祉の予算

このような手厚い老人介護の施設が原発誘致の交付金で実現できるとなれば、
考えざるを得ないという状態になられるのも無理はない。
いかに原発リスクを説明されようと、目の前の暮らしのリスクの方が重い。
交付金の恩恵に目が行くことは、十分理解できます。

おまけに、その交付金で、

原発選挙 行政予算

破たんした自治体のような公共バスの運行が止まるといった事態も避けられ、

原発選挙 道路

多額の工事費が計上されて諦めなければならない道路開発や整備も、
交付金や電力会社からの多額の寄付金でやってもらえる。

この背景には、過疎地の村や町に通すための道路建設にかかるお金を、
県も国も出してはくれないことへの諦めがあります。
地元選出の県会議員も国会議員もそうした働きをしてこなかったのでしょう。
都市部と違って過疎地の有権者数では票にならないとお考えでしょうから。

電力会社と経産省と国会議員とがいかなる思惑で利得の構造を作ろうとも、
そんなことは目の前の暮らしが脅かされている自治体の住民の方にとって、
正直な気持ちとして、どうでもいいことかもしれない。
事故が起こったらときは仕方がない。そう思うのは思考停止だと言われようと、
では、思考している人たちは何をしてくれるというのかと。

原発選挙 道路工事費への寄付

道路が出来れば、車の走行も安心になる。物流の基礎も整う。
そこから、いろいろな発展がイメージできるようになる。
お金がないために出来なかった町づくりが、出来るようになる。
そういう未来への夢を持って選挙で1票を投じたのは、まぎれもなく、

原発選挙

この風光明媚な海岸を持つ海と山に囲まれた山口県上関町という自治体の
そこの住民の方たちであり、住民の方たちは、今回きっぱりと「決断」されたわけです。
しかも、福島原発事故がいまだ収束もしていないいまこの時期に。
多くの原発事故被災者が避難生活を送っておられるこの時期に。

ダブルスコアーという大差で原発事業を推進する候補者を勝たせたのは、
並々ならぬ決断です。そうした理解を持った上で、
この原発選挙のことを考えてみたいと思います。


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