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日本人にとって北方領土問題とは何なのだろうか・・・プーチン大統領再選にあたって

以前、友人たちとの飲み会の折り、
「外国から日本に引き抜きたい政治家」として話題に挙がった人物。

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再びロシア大統領に返り咲いたプーチン大統領です。だいぶ老けこまれたような感じを抱かされますが、まだ、50代。まさに円熟の年代。プーチン氏がかつてロシア大統領に就任されたのは、40代だったということがしみじみと驚きを持って思い起こされてしまいます。

今回の大統領選挙、相当厳しい選挙だったようです。
傀儡の部下を首相にしたものの、飼い犬に手を噛まれるかのような、そんな不信と裏切りの危機を経ての大統領選出馬だっただけに、いかにKGB出身の人物とは言え軍事力を背景に戦うわけにもいかない今、民主的な選挙で戦って勝利することの意味を肌身で痛感されたての勝利とあれば、思わず涙も出てこようというものでしょう。いかに厳しい選挙戦であったか彼岸のこちらにいても察せられました。

ロシアの民意の表出も、以前とは比べるべくもないほど。
民主国家体制への道をひた走りつつある今、ロシア大統領の政治への取り組みのあり方もまた、次なる段階に向かうのではないかと思われます。つまり、民意をリードするという意味での民意無視の政治ではなく、国民を説得することが求められる政治。外交や領土問題では特に、国民の意志を無視はできず、その支持が必須になります。アメリカが得意とする世論操作などという政治技術は、まだまだ先でしょうか。

プーチン氏がロシア大統領に就任された当初、新生ロシアを創設していくための必須要件として、国境線の確定と領土問題での紛争の解決を自らの課題として、以前から強固に挙げ、実際にそれを忍耐強く実行してこられた。中国との解決例は日本にとって大変参考になると、以前、ここのブログでも書いて参りました。タフでなければ、なかなかできないことではありますけれど。

ロシアと日本との間にある北方領土問題は、

隣国でありながら両国の平和条約締結を妨げており(平和条約が締結できないのはロシアが領土を返還しないからだとわが国では認識されていますが・・・・)、いずれにせよ、両国の関係を近くて遠いものにしていることは、アメリカの意向がどうであれ、まぎれもない事実です。

主権国家として、領土問題では国家としての原理原則は曲げてはならないというのは、国策の基本中の基本と言われます。だからこそ、領土を他国に侵略された場合、普通の国は、有事発生として武力(国軍)を発動し、領土を守るべく奪還すべく戦いも辞さない。いわゆる国土防衛の自衛権の発動です。集団自衛権が絡むかどうか(絡めるかどうか)は、そのときどきのケースで違ってきますが、穏便に解決したい場合は、時間はかかっても国際的な司法の場に訴えて解決を求めるとか、国連に訴えて事案対応を国際的舞台に挙げたり。その効果のほどは、ご承知の通り。

領土が侵害されたと訴えてもその当該地が「領土問題」が発生していると認定されている場合、多くの国は干渉しないという立場を取ります。つまり、当事者国同士で解決してくれということです。当事国同士で解決できない場合はどうするかといった関心はそこにはありません。

その土地でよほどの人権侵害(民族虐殺や集団レイプなど)が発生し、それが報道されない限り、また、報道によって国際世論が沸騰するということでもない限り、多くは結果論の現状を受け入れることになります。他国が干渉するのは、それが自国の国益にかなう場合だけ。国際政治の世界というのは、まさに冷徹です。

さて、北方領土問題。

民主党政権の、領土問題に対する甘い認識と分析によって、また外務省と外務官僚の無能無策の怠惰によって、一気に退行してしてしまった!北方領土問題。北方領土は二度と戻ることはない!ロシアの領土として固定化されていく!という危機感を抱かされたままですけれど、

プーチン大統領は、就任にあたってこの北方領土問題への解決を示唆。つまり、領土問題がいまなお存在していることを認め、さらに、その解決策として「引き分け」という方法を提示。衝撃を受けられた方も少ないと思われますが、

ロシアは、以前から、日本側の求める4島一括返還ではなく2島返還でけりをつけられないか、模索していたことを思えば、メドベージェフ前大統領の島への訪問は、北方領土問題を自国に有利な形で解決するための、つまり、日本側に二者択一を求めるための計算づくの当然の行動だったことは自明であり、その結果、ロシアは、いま、4島ともすでにロシアの領土であるが、両国の歴史的経緯にかんがみ、そして、 歯舞、色丹2島は、日本に譲ってもよい。 日本側がこのチャンスをどう受け入れるかは 日本側の選択と決定次第。痛み分けという結果を協議するべく期待している。そういうメッセージを発することが出来る立場になったとも言えるわけです。

北方領土問題・・・

日本の国家と国民に、武力で奪還するという選択肢がない以上、また、そうした選択肢を持とうとしない以上、他国に実行支配されてしまった国土は、いかに公式見解として外務省が主張しようと、その理由をホームページで書いていようと、アリバイ証明ごとき文言ごときで日本領土となることなどあり得ない。

韓国領となったかのような竹島、ロシア領となってしまった北方領土も、二度と日本領土にはならないということをわたくしたちはいい加減認めるべきではないか。

何より、竹島も北方領土も日本固有の領土だ!といかに訴えても、訴えるだけで何もしなかったのですから、むしろ、穏便主義によって外交案件にすることをひたすら避けてすらきたことを思えば、すでに実質放棄したかのような対応を取ってきた日本に相手国がどのように考えるに至ったかの責任の半分は、日本にあります。

森喜朗首相当時には発表された「イルクーツク声明」も、2島返還は、平和条約締結後という条件があるわけで、
それが締結される可能性がないとすれば、声明で謳われた内容など実質無効になる。

日本側が如何に「日ソ宣言」を北方領土解決の基本だと認識しようと、あれから半世紀が経っているいま、それは20世紀のものであるとして相手国に破棄されても仕方がない。外交における信頼関係を如何に訴えようと、お題目にしてしまったままでは負けです。外交における信義が普遍的なものであるとする感性は、すでに、外交では武器を一つなくして臨むようなもの。

そもそも、外交における信義が国益より優先されることが普遍的なルールであるなら、第二次世界大戦末期に、カイロ会談を経てソ連が日本に攻め込んでくるなど、起こるはずもなかったではないか。こちらが一生懸命誠実に対応しているのだから、相手は分かってくれるはずだという感性では、外交では百害生んでも一利も得られない。

武力による紛争解決を放棄した国にとって、
外交で負けてしまったならそれは戦争で負けたのと同じであり、
戦争で領土が奪われたのと同じである以上、敗戦国は、文句は言えない。
これが、経済戦争でもいまなお受け入れられている世界の公理ではないか。

だとするなら、北方領土問題の解決にあたって、首の皮ひとつつながっているとも言えるいま、ウルトラCの解決策を日本側から提示できないかぎり、日本は、北方領土返還における外交的敗北を受け入れ、そこから始めるしかないのではないか。外務省主導がお題目のように唱えているだけの基本を変換する。そして、新たな国益を構築するために改めていく時期なのではないかと思うわけです。

世論調査の有効性をどう評価するかは別として、ロシアでは、北方領土はロシアの領土であるとする国民がすでに9割近くにもなっていると言われている。それに比べて、日本では、北方領土問題の存在すら知らないという世代が増えている印象を拭えない。北方4島の名前も知らない国民が半数以上に上るのではないか。こうした時点で、北方領土問題でも日本はすでに負けているのです。
現状を正しく認識せずお題目だけを後生大事にしているだけでは、その先に勝利はないし、引き分けもない。

北方領土問題は4島一括返還以外はあり得ないと主張される方には、不謹慎だと批判されるかもしれませんが、主張するだけなら誰でもできる。思考停止のママでよろしいなら、永遠に主張しておられればよろしいでしょう。100年経っても北方領土は日本に戻ることはない。

政府には目を覚ましてもらい新たな決意をもって、せめて、日本に取ってこそ「引き分け」と言えるような結界ににもっていく外交をしてもらいたい。プーチン大統領の再選の会見を見ていて切実にそう思いました。皆さまは、この問題、どのように考えられますか。
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まとめtyaiました【日本人にとって北方領土問題とは何なのだろうか】

再びロシア大統領に返り咲いたプーチン大統領。だいぶ老けこまれたような感じを抱かされますが、まだ、50代なんですよね。まさに円熟の年代・・・以前プーチン氏が大統領に就任さ...

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閑話ノート様

ご同意いただいて感謝です。この北方領土問題を取り上げた記事では、
実は何人かの方から非公開でコメントやメッセージを頂戴いたしました。
ネットにおける匿名性にも関わらず「非公開で」というところに、
改めて感じさせられました。

>「二島返還と残り二島共同統治」「三島返還と残り一島共同統治=両国自治区」

などなどは、今日においても財界ではタブーのようでございます。
頭が固いというより、何かを恐れているかのような表情です。政治家に至っては、
この北方領土問題を問うと、必ず「ここだけの話ですが」という前置きがございます。

両国の国益にかない、かつ、地域の平和にも貢献し、
国民にとっても了解可能な解決を、堂々と論議できない不思議・・・
合理的な解決方法を阻んでいるものは何なのか・・・
日本政治の「闇」はここにある。そのようにしか思えないですね。

>プーチンはなんと言われようとロシアの最高実力者です。
なので北方領土は彼の時代に前進させ、できれば片づけたほうが良いですね

まったくその通りだとわたくしも思います。なので、今後もこの問題を、
微力ながら発信していこうと思っております。そうすれば、
問題の所在も見えてきそうな気が致します。

最高実力者

璋子さま、こんにちは。

TB送って頂き有難うございます。
まったく仰るとおりですね。同意です。
プーチンはなんと言われようとロシアの最高実力者です。なので北方領土は彼の時代に前進させ、できれば片づけたほうが良いですね。

台頭する中国の脅威は極東や東南アジア諸国のみならずロシアも同様です。その意味でロシアを取り込み東アジアの地政学的均衡を図るべきでしょう。他方、わが国エネルギーはカントリーリスクのある中東に依存しています、ロシアの天然ガスを輸入し、安定確保を図りましょう。以上のことは、おそらく日露共通のことにて両国の利益にかなうと思います。

具体的には、北方領土四島一括返還方式を劇的に変更し、「二島返還と残り二島共同統治」「三島返還と残り一島共同統治=両国自治区」などなど。これにより漁業権も大幅に改善される。

そのうえで日露平和条約の締結・・・。

とまぁ考えますが、みんなアタマ固いので難しいでしょうか。(笑)

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