スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

岩倉の実相院

CA3J1099.jpg

午後から雨になったので、
京都の岩倉にある実相院に出かけてきました。
6月の平日で雨の日ならば、竜安寺同様観光客も少なく、
うまくいけば、誰もいない空間でゆっくり石庭を眺められるかもしれない。
そう思って出かけた次第ですが、京都の北に位置し三方を山に囲まれたその地は、
古代から、神々が降臨する依り代のイワクラ(=磐座・いわくら)の地として、
神聖な土地とされてきたところだけあって、
雨の日はとくに、水を含んだ静けさが際立っています。

こちらが、実相院門跡です。
山深い里にありながら観光客が絶えない大原の三千院問跡と異なり、
平家物語のような涙を誘う物語がないせいか、
実相院門跡は岩倉の住宅地の奥にひっそりとたたずんでいます。

CA3J1065.jpg

ちなみに、問跡寺院というのは、皇族の方が
(あるいは、摂関家や名門の武家の出の方が)住持となられたお寺のこと。
普通のお寺と違って天皇家や将軍家との所縁が深いため、
その歴史も普通のお寺とはかなり異なるようです。
委細は、実相院のサイトをご覧いただきたいと思います。

CA3J1064.jpg

後陽成天皇の女官だった三位局が天皇の寵愛を受けて三人の息子を生し、
その三人の息子が三問跡を占めるようになったことで、
ここ実相院門跡も天皇家とのゆかりが深まりました。
後水尾天皇もしばしば実相院に御幸に訪れていたそうです。
門主の歴史などよく分からないわたくしですけれど、
後水尾天皇(ごみずのお)の「忍」という書には、
思わず見入ってしまいました。


家康のしたたかな朝廷政策はよく知られています。
そのときの帝が後水尾天皇でした。
天皇として忍耐、忍耐、忍耐の積み重ねだったのか。

jissouinn

江戸の徳川幕府から次から次と下される政策の中でも、
あの有名な「禁中並公家御法度」は、
京都に相当な衝撃を与えたことで知られますけれど、

映画やドラマでときどき取り上げられる事件、紫衣事件と呼ばれる事件、
春日局の帝への前代未聞の拝謁、それで不快感と怒りを嵩じた帝の、
これまた前代未聞の譲位事件! そのときの帝こそ、後水尾天皇でしたから。


CA3J0128.jpg

耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍んでこられた帝の思いが、
まさに、「忍」という書に込められたのでしょう。
色紙の複製が、一枚3000円で販売されていました。

CA3J1066.jpg

けれど、この後水尾天皇、上皇になられてから何と50年以上、
幕府の認める範囲の中でではありますけれど、院政をしき、
徳川の財力を利用して文化事業に貢献。
修学院離宮の設計も上皇自らの設計と言われているほど。
忍耐の内容も量も意味も普通の感覚では理解できないものかもしれません。
下々のわたくしたちとは違うのでしょう。

歴代天皇の中でも、学問や芸術への関心の高さと才能は、
5本の指に入る方なのではないかと思われますが、
あの「源氏物語」の注釈書、「伊勢物語」の注釈書を著し、歌学の書など、
著作は相当の数に上ると言われていますし、
書と和歌にも造詣の深い天皇として有名ですから、
ここ実相院に文化の花が開いたのもうなずけます。

四季折々の自然の景観の素晴らしさに加えて、
ここ実相院で眺めたいと思ったのは、
こちらの石庭。よくカレンダーの写真に使われていますから、
ご覧になられた方も多いのではないでしょうか。

CA3J1067.jpg

石庭というと、竜安寺の石庭ばかりではありません。
京都には隠れた名庭、石庭が他にもあり、
ここの石庭も一人でゆっくり眺めたいと思っていたところでした。
だから、雨が降ったからこそ出かけてきたわけです。

CA3J1068.jpg

奥比叡山を借景とした石庭・・・・
携帯では写りがイマイチですけれど、
現実に目前に広がる庭の眺めは、なかなか雄大です。

残念だったのは、わたくしと同じに、
雨ならば混まないだろうと思ってこられたような、
幼稚園児くらいのお子様連れの家族があり、
その子供のはしゃぎまわる嬌声が、
園内に響き渡ったことで静寂が破られたことでした。

母親もおばあちゃまも走り回るお子さんに対して大アマで放任主義。
言っても無駄だと観念し早々に立ち去ろうとしたとき、
受付の方とすれ違いました。
子連れの拝観客に注意を促すのを見て、
お寺を後にしました。そういえば、
隣接の幼稚園?からの子供たちの声も、
気がつけば、相当元気が良いというか騒がしいほどの声でしたので、
この実相院の見学は休日の雨天がお勧めかもしれませんね。
関連記事
スポンサーサイト

テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

非公開コメント

ブロとも申請フォーム

★リンクフリー

検索フォーム

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

★RSSフィード

QRcode

QR
管理人

月光院璋子

Author:月光院璋子
自由の享受を幸せと実感する人間です。相手の自由を尊重できる方は幸い。自由のために戦える生は尊い。
自由=愛です。

【Thank You】
カレンダー
07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -
いま、雪が降る
★お知らせ★
最新記事
Bookmark
月と遊ぶ
最近のコメント
★お花が好き♪
月別アーカイブ
ブログ全記事表示

全ての記事を表示する

ブログ内検索
新しい家族(=^^=)
いつでも里親募集中
★月光の下で
カテゴリー
★閲覧のBGMに・・・
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。