スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

オスプレイ問題の本質

オスプレイ反対!オスプレイはアメリカに帰れ!
という岩国でのシュピレヒコール。

オスプレイの陸揚げと配置が
恒久的なものではないとされる岩国でも、
いったん配置されたらなし崩し的にその飛行訓練が行われ、
同時に、安全確認がなされたという判断がどこぞで下された場合、
この秋にも普天間に移送配置されるということで、
沖縄でも、オスプレイ反対のデモが開催されています。

けれど、現段階でオスプレイ反対のデモは他県に広まっていません。
いったん普天間に配置された場合、そこから、
オスプレイの飛行訓練が日本全土で開始されるそうです。

事故が続き、安全性への疑念が生まれているオスプレイ、
アメリカではいま、事故調査委員会が事故原因を調査中とのこと。
アメリカ政府はその調査結果を待つことなく、
日本へのオスプレイ配備を開始したことになります。
野田政権の原発再稼働の流れと実によく似ています。
原発の事故調査報告の結果を待つことなく
大飯原発の再稼働に踏み切った流れと。

万一不具合が起こった場合どうするのかという安全性への不信感、
政府への不信感の高まりでデモが発生している点で、
原発再稼働反対デモとオスプレイ反対デモは、本当によく似ている。
けれど、デモは全国的に広がってないない。
こうした点も実によく似ています。

ただ、オスプレイの反対デモと原発再稼働反対デモとでは、
それを取り巻く背景がまったく異なるということを、
ここで考えてみたいと思います。

原発再稼働の問題は、
どんなリスクがあろうとなかろうと国内問題です。なので、
国民の政府への意思次第でどうにでもなる。
けれど、オスプレイ問題は外交防衛問題なので、
相手国との約束という国際法上の信頼問題を抱えると同時に、
実は、相手国の状況次第で変容する可能性があります。

アメリカの事故調査委員会が政府から独立した機関であるという点が本当なら、
政府からも軍部関係者からの圧力も受けない形で、
事故調査委員会が調査結果として出した内容次第で、
このオスプレイ問題は、大統領選挙中のオバマ政権にとって、
どう転ぶかわからないと言える側面があるのではないかと気付かされます。

にもかかわらず、日本側は最初から配備ありきだと、そのように、
見受けられることが不信の醸成となっているいま、
オスプレイの配備は以前からの日米の約束だからという言い分に、
防衛省も外務省も政府全体が終始しているのはどうしたわけか。
思考停止なのでしょうか。

なんでもアメリカのいいなりということで、
欠陥機であろうとなかろうと、はたまたオスプレイであろうがなかろうが、
アメリカから買えと言われるものは何でも買ってきた日本にとって、
政府が安全確認宣言をしてしまえば後はどうにでもなると思っているのか、
政府の国民軽視の驕りは、政権が変わっても変わらない。

すべては日本の安全のためであるという官僚の言い分に、
これまで同様、ずっかり洗脳されているかのような野田政権も、
日本の安全保障はアメリカの言い分を受け入れていれば大丈夫だという、
根拠のない安全保障信仰で何かを見失っているように思われてなりません。

そもそも、このオスプレイ、
速度も航続距離も大幅に伸び空中給油もできる優れ物として、
日本の国土防衛上、その安全保障能力が飛躍的に拡大されると説明され、
明らかに中国に対する防衛戦略上の軍用輸送機として配備が決められた代物。
その輸送機配備の緊急性や必要性を横において(語らずに)、
反対も賛成もないのではないか。

歴代政府がオスプレイの配備を隠ぺいしてきたのも、
そういった背景があるからであり、
もし自公政権のときにオスプレイの配備を公言していたら、
中国を仮想敵国として固定するのか!?と当時野党だった民主党などに、
さぞかし糾弾され、そうなっていたなら防衛問題で、
自公が崩壊する可能性があった。

ところが、政権交代したら、その民主党が、
自民党よりも自民党的になり、かつまた、
決められる政治を標榜する勘違い総理によって、
官僚主導が露骨になっただけである。

中国沿岸部まで対応行動範囲に収めてしまうこの輸送機は、
はたして専守防衛のための配備と言えるのか。
そうした問題が浮上しかねないのがオスプレイです。

そうした議論をされてはかなわないと、当時、
対中国交易にまい進していた財界からも、
中国を刺激するようなことは国会で取り上げてくれるなと、
何らかの圧力もあったであろうことは想像に難くありません。

わたくしはオスプレイという輸送機が欠陥品なのかどうか、
判断できる専門的素養はありません。が、
たとえ、欠陥品であろうと、アメリカ政府が日本に配備させたいと思い、
このオスプレイを日本に購入させたいと思った時点で、
その配備計画が推し進められてきたことを思えば、

オスプレイ問題は、
日本の国土上空150メートルを欠陥機が飛ぶという
国民生活の安全性の問題ではなく、実は、
この60年以上にわたる対米従属による安全保障という
日本(政府)の国是が問われている問題だということになります。

空から落ちてくる可能性があるのは、
オスプレイだけではありませんから。

東電と似たような体質だった日航の飛行機だって、
整備不良や人事管理の欠点という化企業体質で、
何度も落ちたではありませんか。
そして、多くの悲劇をもたらしたではありませんか。
それでも、国民は政官財の癒着と天下り確保の保持を許してきた。
日航はつぶされることもなく財政破綻する数年前まで、
のうのうと生きてきた事実は忘れられません。

国家としての安全保障における国是が問われているにも関わらず、
落ちたらどうするという安全性の問題にすり替えられていることに、
わたくしたちは気付かなければならないのではないでしょうか。

そして、この機会に、
安全というものは無料無償ではなく、
リスクを伴うものだということにも、
いい加減気付く必要があるのではないかと思います。

どんなリスクなら受け入れられるのか。
どんなリスクなら受け入れないのか。
そのリスクよりも高い危険が迫った場合、
そのときはどうするのか。

オスプレイ問題を、
わたくしたち国民が安全保障戦略上の問題として位置付けるとき、
日本の将来にわたる安全保障政策をどういった理念で構築するのか、
そのためにどのような安全保障政策が必要なのかと考え、
アメリカの国益と日本の国益のどこに違いがあり、
その違いをどう平準化していけるのか。
また、中国の国益と日本の国益がどこで摩擦を起こすのか、
その摩擦が武力での解決を招かないようにするには、
どういった外交戦略が求められるのか。
といったことをまず考えなければ、
実はオスプレイには行き着かないことに気づくはずです。
いったい何を恐れて順序が逆さまになっている政府を、
わたくしたちは許してしまっているのか。

こうした視点で安全保障と外交をとらえる勇気をもった時、
このオスプレイ配備問題の本当の問題もまた、
明らかになるのではないでしょうか。

日本にとってオスプレイは安全保障上必須で有用である!
ゆえに、墜落によるリスクはやむを得ないという判断がなされ、
国民にそうした政府決断が公表された上で、
さて、配備を受け入れるかどうかという選択を、
もし迫られるようなことになったなら、
基地住民だけの問題ではなくなります。そのとき、
国民はどういう議論をしどういう選択をするのでしょう。

オスプレイというのは、

みさご オスプレイ

自然界のこの鷹に似た「みさご」のことだそうです。
この「みさご」をイメージしてオスプレイの開発に関与した人たちは、
事故が続くこの新型輸送機を、なぜ、どのように、配備したいのか。

その背景にはどんな国防や安全保障政策があり、
つまり、いかなる戦争を想定しているのか。
日本国民の一人として、それが不問にされていることが、
とても案じられます。

関連記事
スポンサーサイト

テーマ : このままで、いいのか日本
ジャンル : 政治・経済

コメントの投稿

非公開コメント

パワーバランス

コメントありがとうございました。
おっしゃる通り、オスプレイは対中戦略における抑制機能を補強するものとして配備されようとしているとわたくしも、そのように理解しておりますが、はたして、その抑制の実効性はどうなのだろうと心配してもいます。
イージス艦に対しても同様の危惧を抱いており、ミサイル配備に加えての中国の空母建設に対し、このままで対応していけるとも思えないでおります。
米中のパワーバランスによって平和が維持されているかのような日本ですが、「米+日本」と「中国」ではなく、「中国」と「アメリカ」の二国間の問題となるとき(すでにそうなっている)、日本はかなりリスクの高い状態におかれることになる(すでにそうなっている)のではないかと、案じられてなりません。

中国共産党は核ミサイル搭載の潜水艦を太平洋に展開したいのです。そうすれば、核戦略においてアメリカと対等になれると考えているからです。しかし、沖縄が邪魔で潜水艦を太平洋に出せません。ですから中国共産党はなんとしてでも沖縄を核戦略に取り込みたい(占領したい)のです。
アメリカとしては核戦略で中国共産党に対等になられるのは困ります。そこで中国共産党の核戦略のけん制のためにオスプレイを沖縄に配備するのです。平たく言えば「来るなら来てみろ」という態度を示して軍事的な衝突を事前に防ごうということです。
オスプレイを配備することは平和を維持するという意味で日本にとっても大きな利益となります。

俊樹さんへ

お久しぶりです。コメント、嬉しく思いました。

ご意見はオスプレイに限ったことではありませんね。日本は長らく「アメリカの財布だ」と言われてきたことを、そろそろ日本人は恥辱的だと思ってもいい頃です。
アメリカでも、このオスプレイの配備に反対する軍人もいるそうですが、アメリカにとって人命より財政、もっと言えば、軍需産業にとっては、とくにその中枢におられるような人たちは常に、人命よりお金です。

オスプレイに勝る軍用飛行機、日本でなぜ作れないのでしょうね・・・作ってみろと言いたいです。そこにも腹立たしさを感じています。

「真善美も正義も何より命も、善良では求め得ない」おっしゃる通りです。

返信がいまになりましたこと、お許しを。
nogaさまのご意見をずっとわたくしなりに考えて参りました。

>白く塗られた黒いオオカミの足を見破ることは難しい。
だます人は悪い人。だまされる人は善良な人

含蓄のあるお言葉ですね。
これだけでは強い日本人は永遠に育成されないということ。
日本も日本人も自衛の時代に突入したことを自覚する一人として、
命は一つしかないということを思い、
愛国ゆえの戦争などと言うことを二度と繰り返すことなく、
平和を維持していくことを念頭に、
今後拙ブログで強く発信していきたいと思います。


財政不安を抱えるアメリカにとってみれば、オスプレイをなんとしても配備しなくてはならないと言う思惑も見えて来ますね。

this way

それでも日本人は、原発の再稼働を選んだ。
一億総ざんげへの道。動き出したら止まらない。
この道は、いつか来た道。ああ、そうだよ、民族の歴史は繰り返す。

意思のあるところに方法はある。(Where there’s a will, there’s a way).
意思のないところに解決法はない。
意思は未来時制の内容であり、日本語には時制がない。
それで、日本人には意思がなく、解決法が見つけられない。
自然鎮火を待つのみか。

耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで、もって万世のために太平を開かんと欲す。
不自由を常と思えば不足なし。
座して死を待つか、それとも腹切りするか。
私の父は、玉砕した。何のお役に立てたのかしら。
安らかに眠ってください。過ちは繰り返しますから、、、、

ああしてこうすりゃこうなると、わかっていながらこうなった、、、、、
12歳のメンタリィティには、知恵の深さが見られない。教養がない。
わかっちゃいるけど やめられない。ア、ホレ、スイスイ、、、、

白く塗られた黒いオオカミの足を見破ることは難しい。
だます人は悪い人。だまされる人は善良な人。おとり捜査は難しい。
この調子では、人の命はいくつあっても足りるものではない。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://3379tera.blog.ocn.ne.jp/blog/

ブロとも申請フォーム

★リンクフリー

検索フォーム

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

★RSSフィード

QRcode

QR
管理人

月光院璋子

Author:月光院璋子
自由の享受を幸せと実感する人間です。相手の自由を尊重できる方は幸い。自由のために戦える生は尊い。
自由=愛です。

【Thank You】
カレンダー
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
いま、雪が降る
★お知らせ★
最新記事
Bookmark
月と遊ぶ
最近のコメント
★お花が好き♪
月別アーカイブ
ブログ全記事表示

全ての記事を表示する

ブログ内検索
新しい家族(=^^=)
いつでも里親募集中
★月光の下で
カテゴリー
★閲覧のBGMに・・・
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。