御霊神社(上御霊神社)Kami-Goryou Shrine in kyoto (2)・・・・境内の献納された歌碑や顕彰碑

この境内の一連の写真は、
今年の梅の開花の声が聞かれたころに撮ったものです。
晴天でしたので、常緑樹の緑が輝いていますが、
いまの新緑の時節のものではありませんので、御了解を。

楼門を入ってすぐの左奥に社務所があり、
縁起書はここでいただけます。同時に、
絵葉書を始め小冊子、お守りやお御籤などもここで販売されています。

手水舎の周囲境内には、

実にいろいろの史跡や顕彰碑があり、行くたび思わず立ち止まっては、
毎回眺めてしまいます。芭蕉と御霊神社の取り合わせは意外でした。

芭蕉が奉納した句⇒「半日は神を友にや年忘」

とにかく、奉納や献納として、実にさまざまなものが目に入ってきます。
こうした時計付きの記念碑の献納です。

献納の樹木の間に、おや?!と思って見入ったのはこちら。

新村出(しんむら いずる)歌碑、あの広辞苑の新村博士の歌碑です。
どうしてここに?
上御霊のみやしろに
詣でてよめる
千早振る神のみめぐみ
ふかくして
八十ぢに満つる
幸を得にけり
新村出博士(1876~1967)は、御霊神社氏子の小山中溝町に住んでいらしたんですね。
歌碑に刻まれた歌は、博士が80歳のお誕生日に御霊神社を参拝され、
そのときに献詠されたものだそうです。
博士も幼少のころから御霊神社のお祭を見てこられたことでしょう。
富士谷御杖(ふじたに みつえ)という学者の詞碑もありました。

この冨士谷御杖という学者もまた、京都生まれなんですね。
江戸時代の18世紀後半から文政の初めに活躍した国学者で、
国学を専攻した方だとお分かりだろうと思いますが、
一般的にはイマイチ知られていないと思います。
わたくしも古事記の勉強をしようと思わなければ、
おそらくずっと知らずにたろうと思います。
かように、一度ではなかなかご紹介しきれないのが御霊神社で、
意外と中は広くて奥行きもあり、実に興味深い摂社や末社が数多くあり、
また絵馬社の奉納絵馬もとても興味深く思われました。
今回じゃなくとも、いつか、ご紹介したいと思います。
拝殿近くにも奉納された狛犬があり、ここで初めて、
狛犬というのは鳥居や楼門などの前や拝殿や本殿の前だけではなく、
境内にもこうして置けるのかと驚いた次第でした。


良い山の時、お神輿が納められた拝殿ですね。

あの宵山での様子がいまだ瞼に焼き付いているせいか、
普段の拝殿の様子をこうして改めて眺めると、まるで別世界です。
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