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土佐旅行・・・・野中兼山について

まずは、以下の地図をご覧ください。

野中兼山1
(桂浜の水族館での展示)

藩主の命を受けて、
野中兼山が土佐藩の藩政改革を断行することになったのは、
1636年とありましたので、17世紀の前半ですね。
このときの兼山の改革で現代に至っても評価され得る代表的なものは、
堤防の建設、築港事業だろうなあと。

高知県はその7割8割が山だと言われていますが、少ない平野部を開拓し、
米の増産も進め、森林資源の有効活用も行い、輪伐制などを導入。

築港によって、土佐藩内の製品を諸国に販売拡張し、
水路を開拓して交通網を整備。

ユニークなのは、藩外から植物、魚類などを輸入し、
それらを藩内で育成する事業を展開したこと。そして、
捕鯨、陶器、養蜂などの技術者たちを藩内に迎え入れ、
殖産興業を進め専売制の強化なども行ったということですね。

こうした大改革を断行するにあたって、
上士、下士といった身分の差別が厳しかった土佐藩に置いて、
下士である郷士などを能力に応じて登用したところに唸らされました。
言うは易く行うに難しいことだからです。
土佐では、このように職務上、上士と変わらない仕事に抜擢されても、
下士、郷士といった身分はそのままだったほど、
身分制度が厳しい所でもありましたから。

ちなみに、身分を低くされたのは長宗我部の遺臣系で、
山内家が土佐に入る前に土佐を統治していた長宗我部系。
上士というのは、山内家が土佐を治めることになったときに
連れてきたり他から招いた家臣系です。
この身分差別は、幕末明治維新まで続きます。


これだけの大事業を断行したことを知るにつけ、
野中兼山の変革事業推進能力がいかに凄まじいものだったか、
察するにあまりありますし、その政治、行政手腕は大変なものです。

この二十年、日本の政治家に期待されて来たことの中には、
日本の産業構造を新しいものに変える構想力、実行力、
再生可能なエネルギー政策への転換という決断力と実行力、
などなどがあったはずですが、その期待にこたえる政治家が、
平成という時代にいなかったことを思うと、
野中兼山の凄さが分かろうというものですが、


こうした大事業を断行の過程で、
過酷な年貢の取り立てや贅沢禁止などで、
官民から民に不満が噴き出し、また、
身分の低い郷士の採用に不満を抱いた上士たちの反発も大きくなり、
藩主が代替わりしたときに、兼山の施策を弾劾する勢力によって、
野中兼山は失脚させられました。

その失脚が、普通の失脚ではなく、
宿毛に幽閉されて死去した兼山の失脚だけにとどまらず、
何と、男系が絶えるまで!!
兼山の一族老党皆幽閉されるという過酷なものでした。

この過酷な措置は、兼山の事業や能力その仕事ぶりに嫉妬し面白くないと思う
政敵の家老たちによる新藩主への讒言によるものだっただけに、
これは、土佐藩の汚点と言っていいものかもしれません。
一族の幽閉が解除されたのが、兼山の死後40年後というのですから、
殿方たちの世界における男の嫉妬というのは恐ろしい・・・・

今回は、絵金祭りを見るための土佐旅行でしたが、
天才絵師として将来を期待された若き金蔵(21歳~22歳)から、
御用絵師の身分をはく奪して追放することになった事件の背景にも、
同様のものがあったと思われてなりませんでした。

男っぷりが良くカラっとした男のイメージが大きい土佐ながら、

野中兼山のような郷土の発展のために尽力した人物を失脚させ、、
失脚させるだけでは気が治まらず、さらに本人の死後においてまで、
家族に至るまで報復するといった陰湿な精神は何なのだろうと。


野中兼山2
(桂浜の水族館での展示)


国民のことなど二の次三の次で党内で足の引っ張り合いにチ道を上げ、
派閥抗争にばかり明け暮れていた無能な政党がこの間まで政権の場にあったけれど、
能力もなく情熱もなく使命感もない輩が政治の世界にいると、
得てしてこういうことにだけは頭が回るところを見せる。
いつの時代でもこうした輩のやることは惨くて醜いものです。


野中兼山の無念の死から三百数十年、
高知土佐では、あらゆるところで兼山が顕彰されていました。

前にご紹介した手結内港を始めとした各港でも、
高知城で展示されていた資料の中にもその名はあり、
子供たちが来館して学習する桂浜の水族館でも、
野中兼山の業績が、以下のように紹介されています。


野中兼山3

土佐の子供たちは幸せですね。

ちなみに、仙台伊達藩でも政宗公の時代に、
北上川の整備築港という大事業が敢行されました。
その責任者だった川村孫兵衛重吉という土木奉行は、
幸いにして失脚することなく事業を全うし、
郷土史家によれば、幸せな人生を全うしています。

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