大徳寺の「曝凉」展 (むしぼし)・・・・高麗仏画「楊柳観音図」

曝凉と書いて「ばくりょう」と読みます。
そう、虫干しのこと。
普段、非公開の本坊で、
年一度、書画や襖絵などの名品が虫干しされる機会に、
公開展示される大徳寺の特別展です。

★大徳寺(←こちらのサイトをクリックして)ご覧いただくとして、
狩野探幽筆方丈襖絵など、およそ100点が、
虫干しを兼ねて公開されるこの「曝凉」展、
一年ぶりに出掛けてきました。
今回は、高麗仏画の名品「楊柳観音図」を見たくて、
前ブログでご紹介させていただいた学区民運動会を、
途中で失礼して行って観て参りました。
これって、京都に住まう人たちの特権だなあと。

もっとも、本来は「虫干し」が目的なので、
美術館での展示会と違って、
ちゃんと鑑賞したい人たちにとっては、
照明の明るさや角度などイマイチと言える状況のものもあり、
まさに、楊柳観音像など天井近くに飾られて良く見えず、
オペラグラスが必要なほど。どれもが間近で見られるとは限りません。
だから、というわけでもないのだけれど・・・
観覧料が一人1300円というのは、どうなんでしょう。
いかに重要文化財や国宝であろうと、また、この機会に、
名園などを鑑賞させてもらえるのだとしても、
この拝観料は高すぎると感じるのは、わたくしだけかしら。
本来ならこう言ってもらいたいものです。
虫干しのついでにご覧頂くわけですから、
無料にさせていただきます。
いただくのは、お布施だけで結構です。
大徳寺のことは、いずれあらためてご紹介したいと思います。
今回は、以下、ご参考までに。

三門(重要文化財)
山門のことです。
連歌師の宗長の寄進で立柱し、その後、
あの利休の寄進で上層を建て、その閣上に、
旧龍翔寺大雄殿安置仏の釈迦迦葉阿難三像と利休寄進の十六羅漢像が、
安置され「金毛閣」の額を掲げられた。この「金毛閣」が、
利休の賜死の原因とされていますが・・・

仏殿(重要文化財)

大徳寺のイブキ


仏殿の中の様子

法堂(重要文化財)

ちなみに、
龍源院・瑞峯院・大仙院・高桐院の4寺院は常に公開されていますので、
散策の時や友人が京都に来た時や気が向いたときなどよく行きますが、
黄梅院・興臨院など、特別拝観期間中じゃないと拝観できないところは、
機会を逃さずにご覧になられるとよろしいと思います。
足腰がお疲れになられた時は、
近くに休息可能なところがちゃんとございますから。
ちなみに、
お目当ての観音図の「楊柳観音図」というのは、
こちらです。やっと、フォルダから探し当てました!

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