災害に対する「自衛」への意志・・・・台風26号での犠牲を教訓に
どうしてこんなことばかり続くのか。
事前にあれほど注意や警戒が呼びかけられていたというのに、
これまでにないほど大型だと伝えられた台風26号で、
少なくない死傷者を出してしまった伊豆大島。
いまだ、数十名の町民が行方不明で、明日も捜索が続けられるというのに、
夕方の報道番組で「避難勧告が出されなかった」ことが、
なぜ出されなかったのか!?と問題視されていました。
まずは、以下をご覧ください。
つまり、勧告を出すための要件を満たしていなかった。
そのため、避難勧告が出されなかったということで、
今さらながら、行政という所は、
法律や条例にのっとって行動するところだということが分かります。
だから、法律や条例は見直しされたり改めて策定されたり、
そういうことが必要になるわけで、その仕事をするのは
わたくしたちが選挙で選ぶ議員です。
議員にも「想像力」が求められるゆえんですが、
しかしながら、法整備が間に合わないような場合、
政治家による政治判断ということになるわけで、
つまり、自治体の首長の出番となります。
自衛隊が自己判断で軍隊を動かせないように、
警察がいくら危険だ!住民を避難させろ!と思っても、
その勧告を警察署の署長が出せるわけではありません。権限がないからです。
ところが、その権限を持つ首長が、伊豆大島では、公務で不在だった!
しかも、首長は報告を受けた段階で、避難勧告を出すことを躊躇。
家屋を押し流すほどの大雨が降り続く深夜の午前3時に、
住民に「避難勧告」を出したらどうなるか。
「いま、避難すれば、かえって危険だ」という判断は無理もない。
避難途中に住民が危険にさらされるわけですから、
首長に自己保身の感情がなかったとしても、
勧告を出した政治責任を問われかねない。
現実に、避難勧告を発令したことで住民に犠牲者が出たならば、
マスコミは恐らくその首長の判断を糾弾するでしょう。
首長は、本日夕方、謝罪会見をしたようですが、
深夜に避難勧告を出さなかったことが問題なのではない。
これまでにない大型台風が襲来するという時に、
公務で出張したことも、あえて申せば、それも問題ではない。
あれほど台風についの事前情報があったのですから、
どうしても町を留守にしなければならないという場合、
自分の不在の間に起こりえることを想定し、
その場合の避難指示を出しておくべきだった。
そうしなかった甘さ、警戒情報に対する認識の甘さも含めて、
問われるべきは首長としてのその甘さというしかない。
けれど、
そんなことは、国の上から下までいまの日本を覆っている。
どんな惨事が起こっても「想定外のことだった」という弁明が、
何度繰り返されて来たでしょう。何度そうしたことがあったのか。
なのに、
なぜ、そうした政治家の判断を頼るのか。その根拠は何なのか。
なぜ、自らの命や暮らしを自分で自分たちで「自衛」しようとしないのか。
避難勧告が出なければ、避難しない。
避難勧告を出してもらわなければ、避難できない。
目前に危険が迫っているというのに、自ら避難する判断を下さず、
また下せないとしたら、その在り様はいかに多くの犠牲を生むか。
犠牲者のことを思えば、いい加減、気付いていいはずです。
個人で「自衛」出来かねるのであれば、
地域の人たちが声を掛け合って事前に避難するということが、
自発的に避難するということが、なぜ、
出来ないのか出来なかったのかと。
いつもいつも残念でなりませんでしたが、
今回も残念でなりません。
昨日、安倍総理の所信表明演説を聞いて、
わたくしたち国民に求められいるのは「自衛する」ことだと、
その意志を持ち、その覚悟を持つことの必要性を、
ここのブログで書かせていただいたばかりなだけに、無念です。
今朝の通勤時の首都圏での様子もわたくしには異様に見えました。
事前にあれほど台風26号への警戒が呼びかけられていたのに、
暴風の中で傘を持ち歩き、傘をさし、ほとんどの人たちが
ヘルメットもかぶらないでいました。
突風で飛ばされたあなたの傘で、誰かが怪我をしたり失明したりしたら、
その責任は誰が負うのでしょう。
暴風で吹き飛んできた看板で頭を直撃されたら、
あなたの頭はどうなるか。こんなことさえ考えないなんて・・・・
台風の時に外出せざるを得ないなら、せめて、
このくらいのことは想定して自衛策を講じてほしい。
あなたの「自衛」に対する無為無策無能が、
他の人達の人生を狂わせることのないように。
事前にあれほど注意や警戒が呼びかけられていたというのに、
これまでにないほど大型だと伝えられた台風26号で、
少なくない死傷者を出してしまった伊豆大島。
いまだ、数十名の町民が行方不明で、明日も捜索が続けられるというのに、
夕方の報道番組で「避難勧告が出されなかった」ことが、
なぜ出されなかったのか!?と問題視されていました。
まずは、以下をご覧ください。
つまり、勧告を出すための要件を満たしていなかった。
そのため、避難勧告が出されなかったということで、
今さらながら、行政という所は、
法律や条例にのっとって行動するところだということが分かります。
だから、法律や条例は見直しされたり改めて策定されたり、
そういうことが必要になるわけで、その仕事をするのは
わたくしたちが選挙で選ぶ議員です。
議員にも「想像力」が求められるゆえんですが、
しかしながら、法整備が間に合わないような場合、
政治家による政治判断ということになるわけで、
つまり、自治体の首長の出番となります。
自衛隊が自己判断で軍隊を動かせないように、
警察がいくら危険だ!住民を避難させろ!と思っても、
その勧告を警察署の署長が出せるわけではありません。権限がないからです。
ところが、その権限を持つ首長が、伊豆大島では、公務で不在だった!
しかも、首長は報告を受けた段階で、避難勧告を出すことを躊躇。
家屋を押し流すほどの大雨が降り続く深夜の午前3時に、
住民に「避難勧告」を出したらどうなるか。
「いま、避難すれば、かえって危険だ」という判断は無理もない。
避難途中に住民が危険にさらされるわけですから、
首長に自己保身の感情がなかったとしても、
勧告を出した政治責任を問われかねない。
現実に、避難勧告を発令したことで住民に犠牲者が出たならば、
マスコミは恐らくその首長の判断を糾弾するでしょう。
首長は、本日夕方、謝罪会見をしたようですが、
深夜に避難勧告を出さなかったことが問題なのではない。
これまでにない大型台風が襲来するという時に、
公務で出張したことも、あえて申せば、それも問題ではない。
あれほど台風についの事前情報があったのですから、
どうしても町を留守にしなければならないという場合、
自分の不在の間に起こりえることを想定し、
その場合の避難指示を出しておくべきだった。
そうしなかった甘さ、警戒情報に対する認識の甘さも含めて、
問われるべきは首長としてのその甘さというしかない。
けれど、
そんなことは、国の上から下までいまの日本を覆っている。
どんな惨事が起こっても「想定外のことだった」という弁明が、
何度繰り返されて来たでしょう。何度そうしたことがあったのか。
なのに、
なぜ、そうした政治家の判断を頼るのか。その根拠は何なのか。
なぜ、自らの命や暮らしを自分で自分たちで「自衛」しようとしないのか。
避難勧告が出なければ、避難しない。
避難勧告を出してもらわなければ、避難できない。
目前に危険が迫っているというのに、自ら避難する判断を下さず、
また下せないとしたら、その在り様はいかに多くの犠牲を生むか。
犠牲者のことを思えば、いい加減、気付いていいはずです。
個人で「自衛」出来かねるのであれば、
地域の人たちが声を掛け合って事前に避難するということが、
自発的に避難するということが、なぜ、
出来ないのか出来なかったのかと。
いつもいつも残念でなりませんでしたが、
今回も残念でなりません。
昨日、安倍総理の所信表明演説を聞いて、
わたくしたち国民に求められいるのは「自衛する」ことだと、
その意志を持ち、その覚悟を持つことの必要性を、
ここのブログで書かせていただいたばかりなだけに、無念です。
今朝の通勤時の首都圏での様子もわたくしには異様に見えました。
事前にあれほど台風26号への警戒が呼びかけられていたのに、
暴風の中で傘を持ち歩き、傘をさし、ほとんどの人たちが
ヘルメットもかぶらないでいました。
突風で飛ばされたあなたの傘で、誰かが怪我をしたり失明したりしたら、
その責任は誰が負うのでしょう。
暴風で吹き飛んできた看板で頭を直撃されたら、
あなたの頭はどうなるか。こんなことさえ考えないなんて・・・・
台風の時に外出せざるを得ないなら、せめて、
このくらいのことは想定して自衛策を講じてほしい。
あなたの「自衛」に対する無為無策無能が、
他の人達の人生を狂わせることのないように。
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Re: 「指示待ち」のリスク
こちらこそ、ご無沙汰しておりました。
>まずこのような災害時には、住民にしっかりと情報を伝えることが求められるのに、
TVや新聞報道で事前に伝わっていたはずですよね。
島民の方たちの多くもその報道はご覧になっていたのではないでしょうか。
>なぜ住民は自分の意志で避難しなかったのかと言うもの疑問が残ります。
上が何か言わねば動かないと言うのは、指示待ちにしか他なりません。
日本(人)の多くが、いまや、「指示待ち」に慣れてしまって、
そのリスクがいかに高いか!?
その危険に気付こうとさえしていないのではないかと、
忸怩たる思いがいたします。
>やはり自衛能力と言うものを身につけねばならないと思います。
まずは、各ご家庭で。その後、教育現場である学校で。
そして、既存の組織を活かして各地域で、
住民が「自衛力」を身につけるという流れを作っていきたいものです。
>このような緊急を要するような状況では上からの指示だけでは限界だってあります。
ですよね!
>まずこのような災害時には、住民にしっかりと情報を伝えることが求められるのに、
TVや新聞報道で事前に伝わっていたはずですよね。
島民の方たちの多くもその報道はご覧になっていたのではないでしょうか。
>なぜ住民は自分の意志で避難しなかったのかと言うもの疑問が残ります。
上が何か言わねば動かないと言うのは、指示待ちにしか他なりません。
日本(人)の多くが、いまや、「指示待ち」に慣れてしまって、
そのリスクがいかに高いか!?
その危険に気付こうとさえしていないのではないかと、
忸怩たる思いがいたします。
>やはり自衛能力と言うものを身につけねばならないと思います。
まずは、各ご家庭で。その後、教育現場である学校で。
そして、既存の組織を活かして各地域で、
住民が「自衛力」を身につけるという流れを作っていきたいものです。
>このような緊急を要するような状況では上からの指示だけでは限界だってあります。
ですよね!
Re: 自分の命
> 今朝の報道番組を見ていると、TBS系かな、件の町長バッシングをしておりました。現場も確認しないコメンテーターが偉そうに語っておりました。
テレビを見たくない理由の一つが、
そうしたコメンテイタ―への不快感ですが、
TV局の編集者たちもご同類でしょうから、ね。
>台風の進路が分かっていたのだから、事態の状況判断が甘かったと言ってしまえばそれまでですが、個々人が「もしかしたら」の危機意識(管理)を持つことですね。そうでなければこの種の災害から逃れることは今後もあり得ないでしょう。
そろそろ「国民自衛法」というものを考える時期かも。
> この大島の地で自主避難して助かった事例があれば紹介して欲しいですね。
そうした取材こそ、TV局の出番だと思うのですけれど。
TV局に「国民自衛促進法」を義務化したいくらいです。
テレビを見たくない理由の一つが、
そうしたコメンテイタ―への不快感ですが、
TV局の編集者たちもご同類でしょうから、ね。
>台風の進路が分かっていたのだから、事態の状況判断が甘かったと言ってしまえばそれまでですが、個々人が「もしかしたら」の危機意識(管理)を持つことですね。そうでなければこの種の災害から逃れることは今後もあり得ないでしょう。
そろそろ「国民自衛法」というものを考える時期かも。
> この大島の地で自主避難して助かった事例があれば紹介して欲しいですね。
そうした取材こそ、TV局の出番だと思うのですけれど。
TV局に「国民自衛促進法」を義務化したいくらいです。
No title
どうもお久しぶりです。
今回の台風は、伊豆大島の被害がクローズアップされるものでしたが、住民に避難勧告を出さない上に行政機関が全然だったと言いますから、これは危機管理能力と言うものが全然備わっていないとしかどうしても思えない。
まずこのような災害時には、住民にしっかりと情報を伝えることが求められるのに、それすらしないのは怠慢に他ならないが、なぜ住民は自分の意志で避難しなかったのかと言うもの疑問が残ります。上が何か言わねば動かないと言うのは、指示待ちにしか他なりません。
やはり自衛能力と言うものを身につけねばならないと思います。このような緊急を要するような状況では上からの指示だけでは限界だってあります。
今回の台風は、伊豆大島の被害がクローズアップされるものでしたが、住民に避難勧告を出さない上に行政機関が全然だったと言いますから、これは危機管理能力と言うものが全然備わっていないとしかどうしても思えない。
まずこのような災害時には、住民にしっかりと情報を伝えることが求められるのに、それすらしないのは怠慢に他ならないが、なぜ住民は自分の意志で避難しなかったのかと言うもの疑問が残ります。上が何か言わねば動かないと言うのは、指示待ちにしか他なりません。
やはり自衛能力と言うものを身につけねばならないと思います。このような緊急を要するような状況では上からの指示だけでは限界だってあります。
自分の命
おはようございます。
まったく仰るとおりですね。
今朝の報道番組を見ていると、TBS系かな、件の町長バッシングをしておりました。現場も確認しないコメンテーターが偉そうに語っておりました。
そもそも私たち国民ひとりひとりは、自分の命を首長に預けているのではありません。行政が安心・安全の住民サービスをすることはあっても、住民個々人の命のすべてを保障することは叶わないのです。ご指摘のように一にも二にも先ず自らが自らの命を守ることです。台風の進路が分かっていたのだから、事態の状況判断が甘かったと言ってしまえばそれまでですが、個々人が「もしかしたら」の危機意識(管理)を持つことですね。そうでなければこの種の災害から逃れることは今後もあり得ないでしょう。
この大島の地で自主避難して助かった事例があれば紹介して欲しいですね。
まったく仰るとおりですね。
今朝の報道番組を見ていると、TBS系かな、件の町長バッシングをしておりました。現場も確認しないコメンテーターが偉そうに語っておりました。
そもそも私たち国民ひとりひとりは、自分の命を首長に預けているのではありません。行政が安心・安全の住民サービスをすることはあっても、住民個々人の命のすべてを保障することは叶わないのです。ご指摘のように一にも二にも先ず自らが自らの命を守ることです。台風の進路が分かっていたのだから、事態の状況判断が甘かったと言ってしまえばそれまでですが、個々人が「もしかしたら」の危機意識(管理)を持つことですね。そうでなければこの種の災害から逃れることは今後もあり得ないでしょう。
この大島の地で自主避難して助かった事例があれば紹介して欲しいですね。