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今年の「正倉院展」

日本シリーズも終わり、行く前に読んでおきたかった本も読み終えたので、
やっと、やっと出掛けて参りました。

奈良国立博物館で開催中の正倉院展

この正倉院展、今回が65回目の開催ですから、
これまで64回も開催されてきたことになりますが、
所蔵品の9000点という数字を思えば、
まだまだ・・・というか、


漆金箔絵盤


今回の目玉の品、漆金薄絵盤(うるしきんぱくのえばん)、


正倉院展 漆金薄絵盤


この工芸の芸術品がお香を焚くための台とは・・・
仏前に捧げられたと知れば、聖武天皇治下ゆえなるほどと思いつつ、
いかに仏教による国造りに邁進された聖武天皇時代とはいえ、
これほどのものが実用品として製作されていたのだという感慨!

この品の各部位が拡大された写真によって、
周囲の壁に貼られて紹介されていましたが、
蓮弁(れんべん)を支えている岩座がヒノキ材であり、
下知に白色を塗り、その上に緑色と褐色の顔料が塗られていることや、
そこ上位の放射状に広がっている蓮弁(クスノキ材で作られている)は、
銅板を切って8本の柄を作りさらにそれを4枚重ねて、
鉄の鋲で打ち付けて作られていることや、それら32枚の蓮弁が、
互い違いになるよう魚麟葺(ぎょうりんぶき)に固定されているという技術、

その技術の上に、まずは、そうした工芸技術があって、
次に、漆を厚く塗って白色の下地とする漆の技術があって、
やっと、わたくしたちが目にする表面に現れた装飾の美、
多彩な顔料と金箔による文様の装飾が施されているという過程が、
説明されていて、それらのそれぞれの高い技術の存在に、
しみじみ感動を覚えつつ、あらためて歴史の聖武天皇時代に、
思いを新たに馳せることができました。

この漆金薄絵盤、美術、特に日本美術を学ぶ学生の皆さんは、
ぜひ、見ておかれるとよろしいと思います。
ぜひ、ルーペ持参でご覧あれ。
会場には思っていた以上に学生の姿があり、
熱心に眺めている姿にも静かな感動を覚えた次第です。


さて、見たかった聖武天皇のご遺愛品、螺鈿装飾の華麗なる鏡、

平螺鈿背円鏡
(聖武天皇のご遺愛品、平螺鈿背円鏡(へいらでんはいのえんきょう 題箋付き)


今回、三面展示されていますが、
会場のあいさつ文にあった言葉が思い起こされました。

鎌倉時代に盗難に遭って破損した2鏡の内の一つが、
明治時代に復元修理されたものであること、そこに、
鏡の破片1つさえ疎かにすることなく大事に大事に扱って、
復元を試みるために尽力された方たちの存在。
後世に伝えるべきものをしっかり伝えようとされる方たちの思いに、
胸にこみあげてくるものがありました。


今回、さらに見たかったのは王羲之かと思った書の屏風、
王羲之の書という説明はなく、さらに、これ、書ではなかったんです!
これには、心底、驚愕しました!

鳥毛帖成文屏風と称されるこの屏風の文字は、
日本産のキジの羽毛が埋め込まれて作られていたんです。
工芸の書といえばいいでしょうか。

こうして、今回の正倉院展で初めて目にする品々も含めて、
いまだに見ることが叶わない品々も含めて、
展覧会ごとの初出のものと繰り返し展示される品々のことを思えば、
正倉院展で出会える品々は、まだまだ・・・・となりますね。
一般人には気が遠くなるほどです。
毎年出掛けて行ったとしても、生きている間に見られる品々は、
所蔵品全体の一部ということになるのでしょう。

そんな思いがあるからなのか、
日本の古代史(研究)のファンを自称する一人ながら、
この正倉院展に出掛けた回数は両方の手を使ってあまるほど。

けれど、資料を読んでいるときに出てくる正倉院所蔵の品々、
実物を見て見たいなあとそのたびに思いながら、
なかなか果たせずにきたことという思いも数え切れないほど。

それが、いま京都にいるおかげで奈良がこんなに身近なものになって、
日帰りも含めて、以前とは比べることができないくらい、
思い立ったときに出掛けていけるようになりました。
ただただ、感謝だなあと。



この正倉院展のこと、こちらのブログ遊行七恵の日々是遊行
よくまとめられ紹介しておられましたので、
ご紹介させていただきます。
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テーマ : 伝統工芸
ジャンル : 学問・文化・芸術

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非公開コメント

Re: 行動力なるもの

座布団三枚も!
ありがとうございまする。
身は軽くはないのですけれど、フットワークは軽いのです。w
行動力って、見たい!焦れたい!食べたい!行きたい!となると、
抑えが効かないということでもあるのかもしれません。(大汗)

No title

璋子さまの行動力に座布団三枚です。

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