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京都 「時代祭」(The Jidai Matsuri Festival)2013・・・(10)安土桃山時代(Azuchi-Momoyama Period)「織田公上洛列」(Procession of Oda Nobunaga)

いよいよ人気の織田信長の登場であります。といっても、本物が登場するわけではありません。けれど、やはり、人気のようでした。

行列の最初に、共奉長なる務めの方が行列の先頭に立ち、

信長公1


幟は、他の行列同様に、この行列が「織田信長公の上洛」の折りの列であること(それを模した行列であることを)示します。


信長公2


京都で暮らすようになってから、京都の方と会話していて驚かされたのは、「このまえの戦争で」という話になった時でした。京都では、「この前の戦争」というのは、場合によっては第二次世界大戦や大東亜戦争のことではなく、応仁の乱だったりするから、とは聞いていましたけれど・・・本当に驚きました。「あの戦争で、この一帯は焼けなかったんですよ」「あの戦争で、京都の町は全部焼かれてしもうたですわ」というときの戦争は、大東亜戦争ではないんですよ。こうした「びっくり」は、特に、ご年配の方と京都の町並みの話題になったときには、要注意かなと。

その応仁の乱、戦の後の京都は、実に寂れ果てたといいます。織田信長は、正親町天皇に召されて上洛の折り、兵を率いてはきましたが、京都の町の復興に凄まじく尽力したんですね。ドラマや映画では、なかなかそうした場面が出てこないので、イメージが湧かないですけれど、京都の人たちは忘れていらっしゃらない!のかもしれません。


この信長公の行列は、実に質素というか、秀吉のように華美な印象はありません。けれど、時代が大きく変わろうとしていることを示すのが、まさに鉄砲と武将たちの鉄板を多用した具足かなと感じました。


そのトップバッターは、立入宗継(たてり・むねつぐ)という武将です。

信長公3 立入宗継


幟の名前を見た時、最初、誰だろうと思ったほど。日本史にお詳しい方や信長公のファンの方たちはご存知かもしれませんが、わたくしなど、「この人、誰?」状態でありました。信長の上洛の折りに、狩衣(かりぎぬ)姿で粟田口(あわたぐち)まで出迎えたのが立入宗継だったということで、この行列では先頭に登場しているとのことでした。委細は、リンク先をご覧くださいね。


信長公の行列の2番手に、羽柴秀吉(はしばひでよし)が登場。


信長公4 羽柴秀吉


名前がまだ「羽柴」なのは、信長に仕えてだんだんと頭角を現わしてきた頃だからで、次に登場する「丹羽秀長」の名前から「羽」の一文字、もうじき上映される映画「清州会議」の結果、後年戦うことになる柴田勝家の名前からも「柴」の一文字を貰っての命名。柴田勝家は、よもや、将来、このサルと呼んでいた相手と相まみえることになろうとは思ってもいなかったのでは・・・

ところで、この陣織、いかにも派手な印象です。白!ですよ。
兜は、三鍬形前立兜というそうです。鍬の意匠を使っているのは、お館様に取り入るためという印象ですが、そうではなく、当時の秀吉は信長に心酔いたので同じ鍬を使ったのかなあと。


そして、三番手が、その丹羽秀長(にわながひで)


信長公5 騎馬3番手 丹羽長秀

この兜、唐冠兜(とうかんかぶと)というそうです。
それにもまして、日の丸の赤が凄く目立ちました!

この後、以下のように行列が続きます。

信長公6 前衛武士
(前衛武士)

これを拡大すると、

信長公7 前衛武士 拡大写真

つぎは、大幟と馬印。その後方の騎馬上の人物が信長公です。
馬印は、大金瓢。なぜ、瓢なのかなあと。

信長公8 大幟と馬印 後方が信長



信長公登場で、沿道は沸きました。やはり、戦国のヒーロー!
手にした采配(さいはい)を沿道の見物客に向けて振り上げてサーヴィスしてくれます。この上洛の時、信長公は幾つだったのか。まだ二十代だったのではないかと思われるのですが、フィギュアスケートの織田君、信長公の肖像画に面影がそっくりだとさえ言われているのですから、ご登場願ってもよかったのではないかしらなどと一人で思った瞬間でもありました。


信長公9 信長


この信長公の兜に注目。三枚しころ鍬形打兜(さんまいしころうちかぶと)というのだそうです。陣羽織といい胴服といい、何だか信長のイメージと違うなあと思っていたら、胴服は、正親町天皇から拝領したものとか。

信長公の後には、


信長公10 馬廻、
(馬廻)

この馬廻を拡大すると、

信長公11 馬廻の拡大写真



信長公13 具足櫃
(具足櫃)


そして、後衛武士の列が続き、

信長公12 後衛武士の列
(後衛武士)

信長公14 後衛武士

これを拡大すると、

信長公15 後衛武士 拡大写真

いずれも、鉄兜に鉄板を多用した具足で身を固めています。
世の中は、すでに鉄砲が主流の時代になっていたことを感じさせられます。

さて、後衛武士の列の後に登場したのはこちらの滝川一益(たきがわかずます)


信長公16 滝川一益

この武将のファンなのか、沿道でしきりに拍手を送っておられる見物客がいましたっけ。清州会議の後、柴田勝家の側につき秀吉と戦うことになりますが、この滝川一益が戦死も自刃もしなくて済んでいるんですね。降伏後、出家。ちなみに、この滝川一益も清州会議には出席していません。留守だった一人。


信長公17 滝川一増の拡大写真

面白いのは、この滝川一益、信長の次男の信雄が家康と組んで挙兵した時、出家後にもかかわらず秀吉側についているんですが、その戦いでも降伏。何だか、降伏することでその後の人生を切り開いていった人物でもあるような、なかなか興味深い武将です。
それにしても、華やかな陣羽織です。赤!です。
兜も目立ちます。銀水牛脇立兜というそうです。凄くかっこいいなあと。


そして、ラストを飾ったのが、柴田勝家(しばたかついえ)でありました。


信長公18 柴田勝家

この柴田勝家こそファンが多いのではないでしょうか。
無骨な印象の勝家ですけれど、戦国武将のイメージといえば、この勝家かなあと。
何と言っても戦国一の美女と歌われた信長公の妹のお市の方の再婚相手として覚えられてしまっている感じがあります。映画やドラマでは、お市の方が卑賤の出でサル顔の秀吉を嫌って勝家と再婚したというイメージが流布されていますけれど、本当はどうだったのでしょうね・・・
最初の夫、イケ面の浅井長政と比べて、頼もしく感じたのではないかと。
同じ女性としてはそんな感じを抱いています。


信長公19 柴田勝家の拡大写真 


勝家の兜も変わっています。
銀瓦形脇立兜(ぎんがわらがたわきだてかぶと)というそうです。

この陣羽織も変わってるなあ、他の武将達と違うと思って調べたところ、
帷金紋(かたびらきんもん)というそうです。
具足もきりっと締めながらも紫色が印象的。
柴田勝家という武将は、外見やイメージと違って、なかなかおしゃれだったのかも。
無骨ながら頼もしい戦国武将といったイメージの柴田勝家ですが、
意外と、そんなところに、もしかすると、
お市の方は惹かれたのかもしれないなあとも。

この「時代祭」というのは、装束がメインとも言われるほどですので、
その装束から、歴史上の人物の意外な一面を発見できる楽しみもまた、
あるのかもしれませんね。


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テーマ : 歴史
ジャンル : 学問・文化・芸術

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京都三大祭りゆえ

まさに時代祭は余興じゃないのですね。粛々と列を組み進み往時を偲ぶ・・・。
言われてみれば蘭丸、信長上洛の折は幼少。納得しましたw

近年、室町時代列が加わった由。室町幕府執政列もできたようですから、将来、くだんの将軍さまも列に入るかも。いや冗談通らないではやむを得ませんねwww

Re: 列はまだ続きが・・・

> 信長公の馬の引き綱は女性ですか?森蘭丸かも?

わたくしも蘭丸の登場を密かに楽しみにしていたのですが、
信長公の馬の引き手は蘭丸ではありません。
後に、信長公の小姓になる森蘭丸ですが、
生まれは永禄8年(1565年)とのことなので、
この永禄11年の上洛時には、まだ三歳であります。ww

> ところで上洛を待ち受ける側を余興で入れて欲しかった。

わ~~、いかに余興でも、京都では無理だなあと。w
いかに頼りない義昭さんでも将軍様!いかに形式的でも、
帝に代わって政務を行う幕府の将軍様ゆえ、
恐れ多くも帝を御守する側のトップでありまする。

> 足利将軍さま(義昭公)のお顔が引き攣るような、

そのようなお顔を演出しても沿道の見物の皆皆さまは、
拍手喝采したくても出来ないだろうなあと。(汗)
都は、こと政治に関わる次元では、古来より、何と言いますか、
冗談が通じないところでありまするゆえ。

ちなみに、この行列、まだまだ続くんです。(笑)
気長にアップさせていただきますので、
気長にお付き合いいただければ幸いでございまする。

列はまだ続きが・・・

お~っ。いよいよ織田公上洛列でありますか。
信長公の馬の引き綱は女性ですか?森蘭丸かも?
ところで上洛を待ち受ける側を余興で入れて欲しかった。足利将軍さま(義昭公)のお顔が引き攣るような、悲しいお顔を演出されると沿道のお客さんは拍手喝采・・・・。失礼しました。

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