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食材偽装問題②・・・偽装を誤表示と抗弁した背景

連日の謝罪会見。阪急ホテルを筆頭に次から次とブルータスお前もか現象です。
ニュースでは食材偽装問題(メニュー誤表示問題とも言うらしい)
の報道が続いてきた一週間でした。

会見で偽装を誤表示と言いつのった御仁もとうとう謝罪されたようですが、
それはこれ以上騒ぎが広がらないように謝罪しておこう、
どうせ、この連中(会見に集まっていた記者たち)は、
社長である自分に謝罪させれば気が済むのだろうと。

そして、ホントはこう言いたかったのではないか。

  (食材のエビに)味の違いなんかほとんど無い!
  (客だって)いままでそれで喜んでいたじゃないか。
  (それをいまさら)表示と違っていたからって何を偉そうに騒ぐんだ!?

  (バカに言ってもわからんだろうが)
   だいたい本当に車海老を使ったら、そんな値段で出せるわけがないだろう。
   採算が合わなくてやっていられなくなる!
  
  
調理の現場の料理長も同じだろう。

  芝エビとバナメエビの違いが分かる客はいないよ。
  食材が同じ仲間のエビであれば、後は料理の腕次第だから。
  値段に見合ったものなら、それでいいじゃないか。

  だいたい本当に車海老を使いたくても使えないんだよ。
  表示が違う?そんな話はこっちに持ってこないで社長に言ってくれ。
  こんな仕入れ予算でそう簡単に大量に仕入れられるわけがないんだ。
  マスコミさんはそのくらいのことも知らないのか。

双方合わせれば、

  表示などイメージを求めて来る客に合わせてやっているのだから、
  むしろ、客に対してきっちりサーヴィスしている。


そういう認識だからこそ誤表示だと云い募ることができる。
20年以上のデフレが続きホテルもまた激安競争に曝されている。
だからといって、高級食材を使った料理を数千円で出せるわけがない。
客とホテルが共倒れになることなく、それで(偽装表示で)共に、
うまくやってこれたんだから共に利を得ているはずだと。

どこからか次のような言葉も聞こえてきそうである。

  ファーストフードやインスタントもので育ってきた味覚で、
  一体何を偉そうに言っているのか。
  われわれは、それで暴利を得てきたわけではない。
  そんな客たちに見合ったサーヴィスを精いっぱいしてきたのだ。


けれど、いかに本音でもそんな本音は嫌われるし、
今の日本社会では顰蹙を買うだけなので、以上、
思っても言えないだろうからここで代弁してみました。
そんな思いが伝わってくるかのような印象の会見だったからです。

マスコミは原発問題よりも被災地の復興問題よりも、
こうしたネタに鬼の首でも獲ったかのように飛びついて騒がしい。
けれど、偽装を誤表示と言い募る相手の言葉をそのまま垂れ流しているのは、
少女売買春を援助交際と言い換えた心理と変わらない。
どこかで後ろめたさを感じるご同類ということである。

だから、おかしなことばかり報道している。いわく、

「食材表示の法律をもっときちんと整備すべきだ」
「業界に対して二度とこうしたことを起こさないよう行政指導すべきだ」

対応策ばかりではなく責任も、
いつも「お上」に求めるその心性が気になって仕方がない。

阪急ホテルやホテルオークラ他のホテル業界では申し合わせたかのように、
こうしたことがニ度と起きないようにしたいと口にし、
食材の産地を偽っていた三越や他のデパートや老舗でも同様である。
まだまだ多くの名前が挙がることだろうが、これらは、
かつて世間を騒がせた「食品産地偽装事件」の第二波のようなものか。

うなぎも鶏肉も卵も牛肉も皆、産地が偽装されて売却されていた問題。

あのとき、実は、その辺の鶏肉を最高級鶏肉のブランド名で小売店に販売していた業者ばかりが断罪されたように記憶する。けれど、高級ブランドものとして高額で販売していたデパートなどを相手に、訴訟を起こした客はいなかったのではなかったか。高額な値段を支払って購入していたはずの消費者の誰からも、その手の訴訟は起こされなかったことを不思議だなあと、不謹慎ながら思ったものだった。

仕入れた鶏肉がどこの産地のものか厳格にチェックすることもせずに、
ただ「信頼」で仕入れていたデパート側に責任はなかったのかと誰も問わず、
ここも、あそこも、と有名デパートや老舗の名前が挙がるたび、
テレビも視聴者も呆れ顔を見せてけしからんで終わり、
そして、クレーム一つ出さないで購入してきた消費者たる客は、
何も問われなかった。(表向きではあったけれど)


各産地に飛び火して騒ぎとなったかつての食品産地偽装事件も、
人のうわさも75日。やがて、報道も冷めて行ったけれども、
この事件で関係者各位の誰が、何を、どのように、反省し、
その結果、何を変え、何が変わったのか分からないまま。

何故起こったのかという特集はテレビでも新聞でも組まれたが、
その後それらの問題がどう解決され改善されたのか。
検証がなされないままできたのは、この食品産地偽装問題が、
最後は、「経済の問題」で片付けられ、多くがそこに共感し、
そして「仕方がない」で思考停止したからではなかったか。

だから、偽装は蔓延してきた。

経済の問題に収斂されるのであるなら、
原発利用問題同様に、仕方がないで、思考停止になる。
個人ではどうしようもない側面が大きいから、何より、そう思えば、
自分に直接の責任はなくなり自らを変えなくてすむ。
想像力がなくても勉強しなくて自己変革をせずともよいのだから楽だ。
所詮、他人事で自分がどうにかすることではないと。

かくして、その辺の牛肉や鶏肉を高級ブランドものとして、
事件後、ほとぼりがさめてから買い始めてきた客たち。
「信頼」してもいないものを「信頼して」ということにし、
消費者もまた客として何かをむさぼってきたのではなかったか。

今回の食材偽装表示問題も同様に、
偽装する側だけではなく本来なら騙されてきた客の側にも、
問われることがあるのではないかと。


牛脂注入肉という外国産の脂の少ない肉に脂肪を注入することで、
霜降り入りに加工された牛肉を国産の牛肉として「信じて」きたという客たち。確かに、牛脂注入肉かどうかなど、料理してしまえば、ほとんど分からないかもしれない。安いから、美味しいから、という理由で食べ続け対価を支払ってきた客たちに、罪はないにしても、では、本当に、それらの客はただの被害者と言えるのだろうかと。

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Re: 効率重視と競争激化の弊害

アジシオ次郎さん、おはようございます。
またしても、困った問題が露見しましたね。

>有名ホテルだけでなく百貨店まで広がっているメニュー表記及び産地偽装の問題だが、これはハッキリ言って業界の競争激化と効率重視が招いたことが一番の原因ではないだろうか。

バブルが政策的にソフトランディングで終わっていたなら、もうちょっと違っていたのでしょうが、バブルがはじけさせられてからというもの、ホテル業界デパート業界は経営難に陥り、どこもかしこも大変だったことを覚えていらっしゃいますか。資本提携や統廃合でも生き残れなかったデパートも少なくありませんでした。
その後の長引きすぎたデフレ経済の影響・・・一時は高級デパートとされていたデパートでも「スーパーマーケット化の勢い止まらず」と言われ、ホテルのサーヴィスの簡易化、劣化が問題とされ、やがては高級ホテルと称されたホテルでさえ庶民化、つまり価格を下げざるを得なくなり、ビジネスホテルと変わらなくなったと揶揄されたりしたものでした。

>ホテルなどにしてみれば利益がほしいから、利益の為なら不正も厭わないと言う心理が動いて表記偽装に走ったのではないかと思います。

利益を挙げなければ企業は成り立ちませんが、今回の全国的な食材偽装問題は、企業が「暴利」を得るために行ったというよりは、生き残るための各部署でのいろいろの試みに対する管理の不行き届きというものだったのではないかと。ホテルやデパートの経営は、いまなお自転車操業状態のところが少なくなく思考錯誤が続いていると思われます。消費者の動向に対しても過敏なほど。以前なら、ホテルのレストランで使う食材が「無添加」を売り物にするなど考えられないことですから。

>偽装ではなく誤表示と主張した阪急阪神ホテルズの社長の態度だが、自分に責任はない、現場の人間に責任を押し付けようとする姿勢で、罪悪感が全くない感じでした。


あれは、おっしゃる通り、惨かったですね。
誤表示とはよく言ったものだと、もっとましな弁解はないのかと、
なければ謝るしかないだろーと大学生の娘などは笑っておりました。
現場ではいろいろな努力を強いられているというのに、
トップがあのような御仁では報われないですね。
経営に余裕がないのでしょう。

だからこそ、ここのブログでは社会倫理といった視点から偽装表示を斬るのではなく、企業に皮相的な経営努力をしていれば何とかなりそうだと思わせている消費者、顧客の側にも問われることがあるのではないかと。戦後日本において失われてきた美徳の1つ、信頼の醸成の喪失ということを考えてもらいたいと思いました。


効率重視と競争激化の弊害

 こんにちは。

 有名ホテルだけでなく百貨店まで広がっているメニュー表記及び産地偽装の問題だが、これはハッキリ言って業界の競争激化と効率重視が招いたことが一番の原因ではないだろうか。

 ホテルなどにしてみれば利益がほしいから、利益の為なら不正も厭わないと言う心理が動いて表記偽装に走ったのではないかと思います。
 偽装ではなく誤表示と主張した阪急阪神ホテルズの社長の態度だが、自分に責任はない、現場の人間に責任を押し付けようとする姿勢で、罪悪感が全くない感じでした。その後態度を一転して謝罪したが、後の祭りだ。言うなればこれが日本型リーダーのどうしようもない問題点だってこともです。

 正直な話、ホテル業界にコンプライアンスと言うのが全く欠如しているように感じるし、消費者を大いに欺く一種の詐欺にも等しいです。食の安全が叫ばれる中、こんなことでいいのだろうか!? これは食に関する業界全体の信用問題に関わります!! かつてのミートホープ事件や船場吉兆のケースを彷彿、いやそれ以上の衝撃です。

 これがアメリカならばまず訴訟沙汰でしょう。

Re: 食材偽装問題 譚

> いやはや、まったく仰るとおりにございまする。

この問題を取り上げておられるブロガーは沢山いらっしゃるのでしょうが、
切り口はどれもこれも同じものばかりだろうと思われましたので、
このような視点で取り上げてみました。

> 実は同じような記事を私流の風刺ブログにしてエントリしようと考えておりました。ところが璋子さまが先に代弁しちゃった。

すみません!(汗)でも、ご賛同頂けて嬉しく思いました。

> 私のFBへシェアさせて頂きます。(^^♪

ありがとうございます。それと、閑話ノート様、
実は、お願いがあるのですけれど・・・
よろしければ、拍手に1クリック(笑)
わたくしのブログ、検索でお越しになる方が多いらしくて、
なかなか当日の記事に拍手がいただけなくて寂しいのです。w

食材偽装問題 譚

いやはや、まったく仰るとおりにございまする。さすが璋子さま見事と言うほかはございません。実は同じような記事を私流の風刺ブログにしてエントリしようと考えておりました。ところが璋子さまが先に代弁しちゃった。いや、璋子さまの本稿は本質を突いた正論です。なので、このテーマのブログ投稿は降りまする。(笑)

私のFBへシェアさせて頂きます。(^^♪

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