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考えさせられた映画「キャプテン・フィリップス」

今夕、歯科治療が一段落したので、深夜映画で観て参りました。
やっと、観てきたという感じがするのは、この映画が、
ソマリア海域で多発している海賊行為でのアメリカ人船長人質事件という、
2009年に起こった実話を描いた映画なので、観る前に、
公海における日本のこうした事態における対応策の現状を確認し、
それから観ようと思ったためにちょっと時間がかかったからでしょうか。


Captain_Phillips-Tom_Hanks-Poster-001.jpg
(上映中、トム・ハンクスが出てくるたびに「似てる!おじちゃんに似てる!」と隣でうるさかった娘!
おじちゃんとは、わたくしの実弟のことなのですけれど、そうなると、わたくしはトム・ハンクスの姉か?)


本作は、無論、映画なので(ドキュメンタルフィルムであったとしても)
実話を再現したといっても脚色されている部分は当然あり、
ドキュメントフィルムであっても編集時には脚色されるので、
映画としての臨場感と現実のそれとは当然異なるわけですが、

こうした事件が現実に起こったものであればあるほど、
海賊に拉致されたコンテナ船の船長がどのように救出されたのか
という事実もまた現実なわけで、

だからこそ、映画のような「事実」を前にして、
アメリカのネイビーシールズのような特殊部隊を、
なかなか整備してこれなかった日本の場合は、
はたしてこのような事件に遭遇したとき、どうなるのだろうと。

海上保安庁や海上自衛隊の活動の枠を広げる上での法整備を、
長年求めてきた一人としては、そうしたことを考えないわけにもいかず、
個人的に、この映画を単純に映画として楽しむ要件を満たせずにきました。


poster2.jpg


しかしながら、さすがトム・ハンクスが主演を決めた映画です。
原作があるようですが、(原作は、ネタばれになるので臥せますが)

監督のポール・グリーングラスは
緊張感の連続した映画制作では定評のある監督。
この二人がタッグを組んだ映画とあれば、当然、
娯楽性の高いアクション映画『ボーン・アイデンティティ』よりは、
日常性がいきなり破壊される緊迫感を描ききった映画『ユナイテッド93』に
より近いかなと想像していた通り、本作は、

CIAの特殊工作員だのFBI捜査官だのSWATなどという主人公と違って、
ある意味、普通の職業人であるコンテナ船の船長と乗組員という、
いわば、一般市民たちであり、そんな彼らが「襲撃される」わけですから、
その船長たちの体験した恐怖は、街中でのテロやハイジャックなどと同様に、
わたくしたちと地続きのもの。

それだけに、他人ごとではないものが前提になっているので、
そこで彼らが味わった恐怖と不安、
対応不可能な混乱を体現してみせた主演のトム・ハンクスの演技は、
十分に観る側の共感を呼ぶと思いました。
凄まじい熱演だったと。

映画館での大画面で見た救出劇は、それゆえに、
まさに緊迫感あるふれもので、
全てが終わった時の安堵感と疲労感もまた、
地続きなのでありました。

この救出劇で命を懸ける兵士たちこそ、
アメリカ海軍の精鋭部隊とされる兵士たちですが、
米海軍の中でもわずかしか選ばれない精鋭集団なだけに、
そのテストの内容も凄まじいですけれど、
実戦での精確度というものも凄まじいものがありました。

彼らはアメリカ映画ではお馴染ですけれど、
世界にビデオが公開されたあのビン・ラディン殺害の部隊でもあり、
存在も活動も絵空事ではないのですよね。
味方であれば相当に心強いけれど・・・

本作が海賊行為を働いて生きる人たちと
人質になった側のコンテナ船の従業員たちとの立場を、
善悪で色分けしていないところ、そこも
このコンテナ船の船長に対する共感を呼ぶ背景にあったと思います。

ソマリアという地の沖合の海域で多発している海賊行為を働く人たちも含めて、
そこを通過して荷物を運ぶ船舶の乗務員も皆、生きるために、
家族を養うためにそこで働かざるを得ないということも、
改めて感じさせられ、平和に暮らせる日本にいる幸運を痛感しました。

映画を観終えた後、娘がぼそっと口にしたこと。

アメリカって、
この映画でも海賊行為に対して許さない!
という姿勢を示しているけれど、でも、
パイレーツ・オブ・カリビアンを作ってるのも、
アメリカなんだよね、と・・・・・う

それをいうなら、日本にも「ワンピース」があるぞと。
まあ、いずれもファンタジ―だから、
ということで。


以下、ご参考までに。


★アメリカ海軍特殊部隊特殊戦コマンドネイヴィ・シールズについて ⇒ United States Navy SEALs
日本の特殊部隊
★概略ですが、比較のご参考に ⇒ 世界各国の特殊部隊

日本の有事法制関連 ←こうしたものを普段読みなれていない多くの日本人は、
いざとなったとき困るのではないかと案じていますが、
電車に乗ったときのアナウンス同様、日本人は過剰なまでにとても親切なので、
大丈夫なのかもしれません。

有事法という三法律は普通に読んでもよくわからないようになっているので、
当時、丁寧なガイドブックが無料で配布されたものでした。
皆さま、お持ちですか。

これらの法律の中の一つ、
武力攻撃事態法と称される法律、正式には、
「武力攻撃事態等における我が国の平和と独立並びに国及び国民の安全の確保に関する法律」
という長ったらしいものですけれど、
そこに書かれている「国民」の中に、以下の日本人は、
含まれないということも知っておきたいです。

すなわち、外国において、または国内で不通に暮らしている時に、
外国(政府や軍や実行犯)によって拉致された国民は、
そこに含まれないということです。なので、

在外の日本大使館を始めとした政府施設で働いておられる方、
海外勤務の日本人や留学や遊学で海外にいる日本人が、テロなどにより
人質にされた場合、また、同様に、

公海上で襲撃された日本国籍の船舶や日本人も、
そこが公海上であっても実行部隊により救出されることなどはありえず、
この法律の「国民」には含まれていないということも、
胆に銘じておきたいと思います。

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