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京都の住宅の不思議(3)・・・世代を受け継ぐ連棟式家屋

今日午後に予定されていた不動産廻りが延期となったので、
この機会に、以下をアップすることに。


P3120969.jpg


だいぶ前になりますが、ここのブログで以下の記事をエントリーしました。
よろしければ、クリックしてお読みになってみてください。

「京都の住宅の不思議(1) 京町家」
「京都の住宅の不思議(2) 隣同士がくっ付いている」


京都の方にとっては不思議でもなんでもない「普通の光景」のようで、
わたくしが懸念する問題への意識がどの程度なのか、気になりました。

というのも、意識が低いと問題が生じた時に
どういう対応策があるのかが分からないままだから。

たとえば、上の住居のようにお隣同志がくっ付いている「連棟式」の場合、
所有権は別々のことが多いので、一方のお宅が「耐震補強工事」をしたいと思った場合、
他方のお宅の同意を得られないと、その工事ができません。


あるいは、一方のお宅が自宅の売却を考えた場合も同様で、
売り手なり買い手がその住居を新築やリフォームをしたいと思った場合、
お隣の同意がなければ、出来ません。


同意をいただくに当たって生じる障害の多くは、自宅がお隣とくっ付いているのですから、
屋根や壁が一部共有されている部分を分離するところに生じます。
分離しなければ、自宅といえども耐震補強工事もリフォームも難しい。


自宅をお隣から分離することに伴う補繕工事や修繕工事自体の費用と、
それに伴って生じる不都合への賠償に関わる諸費用について、
双方で話し合いをして同意を得られなければ、事は先に進みません。

これって、お隣との関係性にかなり左右されますよね。
双方が抱える家庭事情に左右される経済的な問題にもなるので、
合意形成はかなりの難問になりそうだと推測されます。


ところが、家をご案内くださる不動産屋さんは、こちらがそのことに触れない限り、
何の説明もないということが多いんです。

京都で家を探される場合は、この件は必ず聴く必要があります。聞くと、意外な顔をされますが、
最終的な答えは「こじれると、訴訟になりますね」です。


京都市内を散策していると、住居の片側の壁が無残な形になっているお宅を見かけます。
空き地になっている土地の両側だったり、片側の家の場合に見られるのですが、
片側の壁が、いきなり間に合わせのようなトタンで覆われているのです。

その隣の空き地の多くには「売り地」という看板が立っていたりしますが、
不思議なことに、この3年間、ずっと「売り地」のままというのも。

何だか、離婚訴訟で別れた男女の傷跡のようなものをこうした住居に感じてしまい、
何とも無残な感じを・・・そこに感じることもしばしば。


けれど、お隣との関係が良く、双方の家庭の経済事情も似ていると、
このような姿に住居が生まれ変わることも可能であり、
そういう住宅もしばしば目にします。


P3120844.jpg


こうして旧居が新しい世代に受け継がれて行く姿を見ると、
京都の「伝統」の力の凄さをまざまざと見せつけられるような気がします。

なぜって、こういう形に生まれ変わるには、
お隣との良好なお付き合いがなければ無理ですし、

双方に、忍耐強い話し合いを可能とする能力と知恵がなければ、
成功しませんものね。

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テーマ : 京都
ジャンル : 地域情報

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座布団です。

立地でなくリッチに座布団でありまする。(^'^)
しかしながら古都京都はおもしろいところですね。これが歴史ある街なんでしょう。

Re: 建築基準法

京都で家探しをしていると、興味深いことが次々と発生し、これは面白いぞと。(笑)
町家の並びは、閑話ノーろ様がおっしゃるように「古の」、
それも、秀吉時代の京長屋の名残り」と思われるのは、地権者が一人だったりするケースで、
その場合、売り物件にはなっておらず、ほとんど空家のまま放置されております。
上京区、中京区、下京区などの路地の町家の並びは、特にそのようで、
地権者は、高級マンションの最上階か郊外の広大な敷地のお住まいに居住中です。
空家の税金を払い続けても土地を手放さないのですから、
立地ではなくリッチであります。(苦笑汗)

建築基準法や都市計画法ですが、一般の所有権付きの住宅の場合、
土地を更地にして新築を建てるというのは少なく、多くはリフォーム(という名の新築!)で、
それは、市中心部は建ぺい率が60%という土地が多いからです。

建築基準法

これは面白いですね。確かに京都では軒を連ねる建物を多く見かけますね。むかしの長屋の名残りでしょうか?ご近所付き合いもありますが、建築基準法や都市計画法が気になります。(笑)

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