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訴訟社会・・・≪民法718条≫は愛犬家必読

午前中、バナナカレーを作りながらTVをつけたところ、
興味深い番組をやっていました。
犬の散歩中に、たまたま愛犬が一度「ワン」と吼えたところ、
通行中の男性が驚いて体のバランスを崩し転倒して骨折。
歯科医だった男性は利き腕の右腕を骨折したことで休業となったため、
吼えた犬の飼い主に1000万円の損害賠償を請求。
これは支払われるかどうかというTV法律相談みたいな番組でした。

犬はよく躾けられていたそうで、
飼い主の言うことはちゃんと聞くような愛犬だとのこと。
吼えたのも、たった一度。そもそも犬は吼えるものだけれども、
何度もワンワンと吼えたわけでもない。
たった一回「ワン」と普通の声で吼えただけ。
ましてや相手に向かって吠えるなどして恐怖や嫌悪を与えたわけでもない。
なので、飼い主は相手の骨折に責任はないと主張して、
転倒して骨折したことはお気の毒だけれども、
不幸な事故だったという認識でした。
ゲストの全員も、休業補償というのはさすがに理不尽で、
このケースは支払われないと答えましたところ、
弁護士は、「これは、支払われる必要が生じたケースです」と。
すでに、同様のケースで438万円支払い命令が出た判例もあるとのこと。
その根拠となった民法718条を見てみることにしました。

民法718条【動物占有者の責任】

1・動物の占有者はその動物が他人に加えたる損害を賠償する責に任ず
(責に任ず→その人に責任が生じますよと定める)
ただし動物の種類および性質に従い相当の注意を以てその動物の保管を為したるときはこの限りにあらず
(犬の場合、その性質をちゃんと理解しきっちり躾けていたならば、
上記のような事故に直面しても損害賠償の責任はないということ。)


散歩中の道路は「公道」ということで、公の場。
犬に驚いて転倒して骨折してしまった相手は、
自分から犬に近寄ってきたわけでもなく
犬にいやがらせをしたりして吼えられたわけではなく、
たまたまの通行人です。
いかによく躾けているつもりでも、
愛犬が、たった一度であろうと「ワン」と公の場で声を発し、
それが原因で損害が発生したなら、
賠償責任が生じかねないということです。

上記の件では、一度「ワン」と吼えてしまったために、
相手は驚いて体のバランスを失いよろけて転倒し骨折。
その怪我が原因で歯科医として仕事が出来なくなったのだから、
その損害賠償の責任は飼い主に生じる。
そういう判断がなされるんですね。

つまり、いくら自分の言うことをよく聞く愛犬でも、
飼い主は、公道や公の場で吼えないように調教し訓練することを、
怠っていたという判断がなされるわけです。
飼い主の責任は免れないということ。

そこで、思い出したことがありました。
ドイツでは、犬を飼う場合、飼い主に対して法的義務が発生するということ。
愛犬が決して公の場で吼えないように訓練や調教をすることが
ドイツでは法律で義務付けられていて、
それがうまくできない飼い主や駄目犬は地域にある犬の訓練センターに通って
指導を受けることが義務づけられていたように記憶します。

犬が許可なく吼えることがなくなるようになるまで
指導訓練を受けなければいけない。
それを聞かされたとき、さすがにお国柄というか、
公私の別が厳しく分けられ、
公では公のルールに従うことを求めるドイツならではの法律だと思ったら、
「ドイツは愛犬国ゆえに、これは、
 犬と人間が社会の中で共存していくためのルールであり、
 愛犬を、飼い主として能力の足らない飼い主から守るためにあるのです」
と教えられたものでした。

世の中には、
犬の嫌いな人や犬のワンワンにおびえる子供や人間もいますので、
愛犬家は、そうしたことを踏まえて認識を深める、
あるいは変える必要がありますね。そうじゃないと、今後、
こうした損害賠償が増えていくのではないでしょうか。
愛犬の「ワン」は、たった一回でも1000万円になるということ、
愛犬家の方は、これを他人事と思わずに、
くれぐれも気をつけてくださいね。

2・占有者に代わりて動物を保管する者もまた前項の責に任ず
つまり、
飼い主に頼まれて犬を散歩に連れていって上記と同様の状況となった場合、
その人も損害賠償の責任を負うことになるということですね。
便利屋さんは、こうしたことをご存知なのかしら。
犬の散歩を頼まれた場合、よくよく注意が必要だということです。

上記の条文は、ペットを飼っていらっしゃる方には、
訴訟社会においてはバイブル同然。
覚えておきたいものです。

手元の判例集には免責条項も紹介記載されていましたので、
ここのコメント欄でご紹介させていただきますね。
よろしかったら、お読みください。


かつて愛犬もいていまは愛猫家と自他共に認めているわたくし。
上記のことは、猫の場合にも言えますので、
愛猫家の方も注意と対策が必要ですよ。

小さな子供は、猫を見ると、
「あ、猫ちゃんだア、猫ちゃんを抱っこしたい」とよく言います。
けれど、猫はよほど忍耐強く躾けられた猫じゃないと、
無理やり抱っこされたり、不安定な形で抱きかかえられると
本能的に爪を出します。
爪に驚いた子供は、そんなときよく引っ掻かれるんですよね。
すると、猫の爪にはばい菌がたくさんあるので、
子供に限らず人間の皮膚は蚯蚓腫れ(みみずばれ)になるので、
消毒は欠かせません。
皮膚ならまだしも、目など怪我させたら大変!

なので、我が家では小さな子供を連れた来客があったときには、
愛猫たちを別室に閉じ込めたり、
どうしても抱っこしたいと言われた場合は、
こちらはそばに付いて手を添えて抱っこさせるなどして、
猫と子供から目を離しません。
これって、結構、面倒なことで、愛猫たちも嫌がります。
なので、普段は、
「猫ちゃんはお母さんのように大きな腕で
 ちゃんと抱っこしてもらえないと嫌がるの。
 だから、もう少し大きくなったら抱っこしてあげてね」
と説明し、小さな手で毛を撫でるだけにしてもらっています。


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お役に立てましたら幸いです。

こんばんわ、コメントありがとうございました。
猫糞被害者さまは、猫の糞の被害を受けておられるのでしょうか。ローマのように野良猫が安心して市民と共生できている都市がない日本では、いまなお、野良猫にエサを与え続ける人の善意が住民の方たちへの猫糞被害を増長させたり、野良猫対策を保健所に連絡すると動物愛護協会の方が野良猫の人権(猫権)を主張されたりするということで、被害を受けている側がどこにも持って行き場のない憤りを感じておられるということも少なくありません。

わたくしでよろしければ、ご相談に乗らせていただきますので、お気持ちをゆったりとお持ちいただければと思います。野良猫を自宅領域に入り込ませない方策など、わたくしの手元にも体験知がございますので、お気軽にお話しくださいませ。

参考になる有用性の高い記事だと思います。

ありがとうございます。

免責の要件

民法718条の免責用件というのは、条文の中にあった「相当の注意」が為されていた場合ですが、では、「相当の注意」ってどの程度のことをいうのかというと、ブログで書いたたった一度でも公共スペースで「ワン」と泣かせないことだったりしますが、
以下、「相当の注意」がなされなかったと看做されたケースで考えていただけたらと思います。

●近寄ってきた小型犬に驚いた子供が自転車から転倒して事故に至ったケースの損害賠償

7歳の子供にはどのような種類の犬をも怖がるものがあり、一般には畏怖(いふ)感を与えるおそれのない小型愛玩犬であっても、飼い主の手を離れれば、その接近により、子供が自転車の操縦を誤ることも予測できないではなく、鎖をはずした飼い主は相当の注意をしたとはいえない。

これだと、
1000万円の賠償金じゃすまなくなるケースも起こりますね。

それにしても、「相当の注意」というのは、
愛犬家にとって相当厳しいように感じられるかもしれませんが、それは日本人特有の甘えの感覚で、法律の世界は、すでに愛犬家に対して欧米並みの意識改革を求めているなあと改めて痛感させられます。

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